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【フルバ33個の名言から学ぶシリーズ③】人間関係のヒント(後編)と励まされるセリフ

2020年10月22日 2021年11月19日

十二支の動物たち

こんにちは!minachayaのミナです。

フルーツバスケット33個の名言から学ぶシリーズ第3弾は、人間関係についての名言(後編)と励まされる名言を紹介していきます!(※漫画を読んでない方はネタバレ注意です)

↓第1弾、第2弾は以下からどうぞ↓

シリーズ第1弾

十二支の動物たち
【フルバ33個の名言から学ぶシリーズ①】自分を好きになるヒント

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シリーズ第2弾

十二支の動物たち
【フルバ33個の名言から学ぶシリーズ②】人間関係のヒント(前編)

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フルーツバスケットの名言から人間関係のヒントを学ぼう(後編)

蛇と竜

人間関係のヒント(前編)」の記事でご紹介した名言は18巻まででしたが、後編のこの記事では、物語の佳境へと進んでいく19巻から最終巻の23巻までの名言をご紹介していきます。

フルバ名言㉒ 同じ目線で

真鍋「それまでオレ 好きになった相手は自分と同じ目線で同じ景色を見て 同じように感じとってるモンだって なんか勝手に思い込んでた。
でも現実はオレの考えも及ばない角度で小牧(彼女)が傷ついて なんで泣いてんだかちっともわかんないオレがいて・・・そういう自分がやたらショックで・・・・・・」

由希「さびしかった?」

真鍋「そっか・・・アレがサビシイってコトかぁ・・・」

真鍋(語り) 同じ目線に辿り着きたいって思った 一握りでいいから理解したかった だってそうじゃなきゃ 側にいたって意味ないだろう 
(フルーツバスケット19巻113話より引用)

どんなシーン?

真鍋は由希と同じ生徒会の副会長。
真鍋の彼女である小牧は、父を交通事故で亡くしています。その交通事故というのが小牧の父が運転していた車が、透の母・今日子がたまたまいた歩道に突っ込んでしまい2人とも即死という悲しい事故でした。

当時、真鍋の目には透が「自分だけが可哀相だと思ってる。全部の不幸を自分一人が背負ってる。」という様に映ってしまい、意気消沈している透本人に思ったままその言葉を放ってしまいました。
それを知った小牧が「どちらがより不幸かを秤にかけて それで勝ったって嬉しくないよ・・・」と泣いてしまい、そこで真鍋は初めて、自分は彼女と同じ目線でなくて思っていることも違う、ということを知ったのです。


人間関係のヒント

「好きな相手や自分の彼女・彼氏は、自分と100%同じ目線や価値観でものごとを考えている」、なんてことはないわけで、寂しいですけど、いくら恋人でも家族でも相手を100%理解することはできないですよね。

でも「理解しようとすること」はできるし、いつもより少しかがんでみて相手と同じ目線になってみることはできます。

私も親しい人や旦那とは、ついつい自分と同じ考えでしょって無意識に思って接してしまうことがありますが、100%同じなんてないんですよね。
人間が100人いれば100通りの考えや気持ちがあるわけで、その中でも自分の大切な人の考えや気持ちは、少しでもいいから分かり合いたいですよね。


フルバ名言㉓ おまえが勿体ないよ

今日子「違うよ。"味方"だの"いい”だの"悪い"だのくだらない。そんなモンにこだわって生きてちゃ おまえが勿体ないよ。
おまえせっかくそんな優しくていい子なのに。」
(フルーツバスケット20巻119話より引用)

どんなシーン?

夾は小さい時に、実は透の母・今日子と面識がありました。
透が迷子になったのを知って、「自分が探し出す!」と今日子と約束したものの、実際に透を探し出して救ったのは、夾がずっと敵視している由希でした。
夾が由希のことを悪く言うと今日子は「嫌な存在がいてくれないと自分が困るんだろ?」と諭します。


人間関係のヒント

終始チビきょんが可愛すぎるシーンです。
それは置いといて、今日子さん、ほんとに毎回いい事を言います。

あの人は敵、悪い人、あの人は味方、いい人、なんて決めつけて、自分の都合のために辻褄合わせするなんてのはどうでもいいんだよ」と。

そんなラベル貼りに囚われるより、もっと大事なものがあるでしょ?」と言われてる気がします。


フルバ名言㉔ 「守る」ということ

由希「崖落ちそうなのキャッチできればいいのかよ・・・?車にひかれそうなの華麗に助けられりゃ満足なのかよ・・・っ そいつは凄いなおまえ誰だよ どこぞのスーパーヒーローかよ・・・!!(中略)

・・・守ってただろ!?ちゃんとおまえ守ってただろ!!
"嬉しい"とか"倖せ"だとか!!ちっぽけな事かもしれないけど ヒーローみたいに超人的な力じゃないかもしれないけど だけど側にいて 本田さん(透) 笑ってただろう・・・!?」
(フルーツバスケット21巻123話より引用)

どんなシーン?

透は慊人と揉めて運悪く崖から落ちてしまい、そのまま入院。
夾は自室に籠って自分を責めていました。そこに降臨したのがブラック由希様。
「自分は透を傷つける、自分じゃ透を守れない」と言った夾に、由希がガツンと一発かまします。


人間関係のヒント

由希と夾の最後の喧嘩ですね。普段のお互いを忌み嫌っている喧嘩ではなく、初めてお互いの心の内を見せ合って、ぶつかりあった喧嘩。胸アツなシーンです。

私は幼い頃からませていて、母が録画していたドラマをよく一緒に見ていました。
そして恋愛ドラマでよく出てくる「君を守りたい」というセリフが私はよく理解できませんでした。
何から守るの?何かが襲ってくるの?怪物?いざとなったらそいつと戦って守ってくれるってこと?おまえそんな強いのかよ。でもそもそも怪物が現れる確率低くね?
とかガチで思ってました笑 (ひねくれてます?w)
でもこの由希のセリフを見て「なるほど」と納得できました。

「守る」ってのは「何か」や「誰か」から守るんじゃなくて、相手の「倖せ」を守るのだと。
一緒に生きていく中で、日常の中で、相手がいつも笑っていられるように、いつも楽しい気持ちでいられるように、側にいて支えるよってことなんですよね。


フルバ名言㉕ これからは大切にすればいい

紅葉「これからは大切にすればいい。誰かにとってそれは馬鹿でも自分にとって馬鹿じゃないなら 自分は 大事に・・・・・・大切にすればいいんだ・・・・・・それだけのことだよ。」
(フルーツバスケット21巻124話より引用)

どんなシーン?

紅葉は透が入院する病院で慊人と出会います。
慊人は「なんでみんな自分のことを訴えないんだ、お人好しを通り越してただの馬鹿だ」と言い放つも、紅葉は「2人が馬鹿なおかげで慊人は無罪放免だね、馬鹿は利用できていいね」と返します。
そしてその言葉に慊人が「自分が悔しい」と、「どうして自分は傷つけることしかできないのか」と涙を流すと、紅葉は慊人に優しく語りかけます。


人間関係のヒント

慊人は今まで人を傷つけることしかできなくて、その事実は変えられないけど、「これから」どうしていくかは変えれます。
これからも周りを傷つけて生きていくのか、それとも大切にして生きていくのか。

過去は変えれないけど未来は自分でいくらでも変えていけます。


フルバ名言㉖ 1人いる=0じゃない

由希(語り) 他人(だれか)に心配してもらえるということ ありがたく思う。支えてもらえるということも。だからもっと 弱くとも 弱さに酔わない自分でありたい。

・・・大勢の他人(ひと)が集まる場所で たとえば自分がいなくなったら 何人の他人(ひと)がそれに気づいてくれるだろうかとか そんな考えを巡らせたりしていた頃もあったけど でも今は ちょっと違うんだ。

"一人”とかでも全然 構わないんだ。
"一人”いるって 凄い事だ。だってそれは”ゼロ"じゃないんだ。

嬉しかった あの時も。嬉しかったんだ くすぐったいほど。大勢の他人(ひと)がいる中で 自分一人だけを みつけだしてくれたこと。

今も 自分以外の人間が 自分の事を 想ったり 捜すのは 当たり前なことなんかじゃない。奇跡みたいに 幸福なことなんだ。
(フルーツバスケット21巻125話より引用)

どんなシーン?

由希が同じ生徒会メンバーの真知に会いに行くシーン。
由希は周りの人から「王子さまみたい」と羨望のまなざしで見られることが多いですが、真知だけは「全然王子さまなんかじゃない」と言い放ち、由希の本当の姿(内面や心)を分かってくれました。
由希が倉庫に閉じ込められて思考がどんどんネガティブになっていた時も、ドアを壊して一番最初に助けにきてくれたのも真知でした。


人間関係のヒント

昔、私もふと「自分がもし死んだら、お葬式には何人の人が来てくれるのだろうか?」とか考えたことがあります笑
でもたとえ何百人って友達がいたとしても、SNSでフォロワーが何千人いたとしても、大切なのはそこじゃないんですよね。

本当に自分を想ってくれてる人はいますか?
いざという時に助けてくれる人はいますか?
お互いに信頼できる人、本当に大切に思える人はいますか?

そんな人が1人でもいれば、本当に倖せなことですよね。

こんなに大勢いる人間の中で、自分を見つけだしてくれたり、想ってくれることは、本当に当たり前のことではないです。

忘れがちですが、感謝してその幸せを噛みしめて生きていきたいですね。


フルバ名言㉗ 当たり前では決してないから

透(語り) 奇跡 夾君のとなりに 私がこうしていれること。
その奇跡が もっともっと できればずっと 続くように 努力したい。

手をつないで 一緒に 歩いてくれるのは "当たり前"では決してないから
(フルーツバスケット23巻133話より引用)

どんなシーン?

透が退院し、夾は透への本当の気持ちを伝え、2人はやっと想いが通じ合いました。
そして夾の呪いも解けました。
2人は付き合い始め、一緒に帰っている幸せな時間の中で透は思うのでした。


人間関係のヒント

名言㉖と同じく、「誰かが自分の隣にいてくれること」や「これから隣に並んで一緒に歩んでいくこと」は当たり前じゃないです。

一緒に過ごす時間が長くなっていけば、その状況に慣れてしまいますが、いつまでもその気持ちは大切にしていきたいですね。


フルバ名言㉘ 過去も未来も抱きしめる

夾(語り) あの日 ひきちぎった俺の数珠を 透が拾っていくのを黙ってみていた。

俺が化け物だった証でもあった数珠(もの)なんて 焼き捨てたって構わないと今は思うけど 何年か後に "拾っておくべきだった"って後悔するかもしれない 予感もあって でも動けなくて。 
彼女が代わりに拾うのは 今の俺と未来の俺を 守ってくれたのかもしれなかった。

それとももっと もっと遠い 俺すらも飛び越えて 遠い遠い想いさえも拾いあげようとしていたんだろうか。
数珠をはめて生きた人間(ひと)の想い 全部。

わからないけど ひとつだけわかるのは 「愛する」ってのは 目の前にあるモノだけを愛するんじゃなくて 過去も未来も 抱きしめることかもしれない。

そう思うんだ 彼女をみてると そう思う。
(フルーツバスケット23巻134話より引用)

どんなシーン?

夾の回想シーン。
夾は他の十二支憑きの人間と違い、猫になる呪いだけでなく、手首にはめた数珠を外すと異様な化け物になってしまう呪いもかかっていました。
先代や先々代・・・猫憑きの人間はみんなその呪いと共に生きてきたのです。

呪いが解けて夾は真っ先に数珠を引きちぎりました。
その時の夾にとっては、数珠は今まで苦しめられた証であり見たくもないものだったかもしれませんが、透はその数珠を1つ1つ拾い集めていくのでした。


人間関係のヒント

目の前にいる相手だけを愛するんじゃなくて、その人が今まで歩んできた過去も、これから2人で歩んでいく未来も、一緒に抱きしめるのが「愛する」ということ。素敵です。

悲しかった日々や楽しかった思い出、辛いこともおきるであろうこの先、でも幸せで笑いあっている毎日、すべてを受けとめて包み込む。

そうやって一緒に歩んでいきたいものですね。


フルバ名言㉙ そうやって歳を重ねていくんだよ

今日子(語り) 透が倖せになりますように どうかたくさんの人に 愛されますように 迷っても 間違っても 最後には 生きたことに誇りを持てる "がんばったね"って 言ってもらえるような一生を 送って 
うれしい事や かなしい事をくりかえして そうやって 歳を重ねていくんだよ

一緒に 手をつないで うれしいことや かなしいことをくり返して そうやって歳を重ねていくんだよ
(フルーツバスケット23巻135話(再終話)より引用)

どんなシーン?

透の母・今日子が交通事故で亡くなった時に今日子は自分がもう助からないことを悟りました。そして薄れゆく意識の中で、自分の愛する娘である透の倖せを願い、心の中で語りかけます。
再終話間近で、今日子が何を想って亡くなっていったのか、たまたま事故現場に居合わせた夾に、どんな意味で「許さないから」と言ったのか、謎が明らかになります。


人間関係のヒント

135話では今日子さんの語り、再終話では最後のページで、おじいちゃんおばあちゃんになった夾と透君が一緒に歩いている後ろ姿のシーン、2度にわたり掲載された言葉です。

生きていく中で、嬉しいことや楽しいことがたくさんあるように、悲しいことや辛いことも同じくらいあります。
でもそれが"人生"というもの。道に迷って傷ついても、また立ち上がって、歩き続ける。
そうやって、大切な人と一緒に歳を重ねていくのでしょうね。

人間関係って、生きてる限りずっと続いていくものですよね。

何歳になっても人間関係の悩みって尽きなくて、「めんどくさい!」って投げ出したくなる時も正直あるけど、それでも人は人との関わりや繋がりがないと生きていけないです。

たくさん傷つくことがあっても、同じくらい救われることや助けてもらうことだってあるんですよね。


フルーツバスケットの名言から学ぶ番外編:励まされるセリフ

犬とニワトリ

さあさあ、ここまでフルバの名言を通して「自分を好きになるヒント」と「人間関係のヒント」を3記事にわたりご紹介してきましたが、いかがでしたか?

最後は「励まされるセリフ」を4つご紹介していきます!

フルバ名言㉚ 春は必ずやってくる

はとり「雪が溶けたら何になると思う?」

透「春になりますね・・・!!
今はどんなに寒くても 春はまたやってくる かならず 不思議ですね・・・」
(フルーツバスケット2巻12話より引用)

どんなシーン?

はとりが元恋人のかなに聞かれた質問を透にも聞いてみた場面。


ここに注目

かなもですが、透の答えも、雪が溶けたら「水」ではなく「春」ってところがいいですよね・・・!

今はどんなに辛い時期でも、どん底にいたとしても、それがずっと続くことはない。終わらない冬などないのです。
だれにでも絶対に春はやってくるのです。

そう思えば、辛くても頑張れる気力が湧いてきます。


フルバ名言㉛ 1枚1枚洗っていけば

紫呉「たとえば透君が山のような それはもう足許まで溜まって身動きとれないほどの洗濯物に囲まれてしまったとしましょう?しかも洗濯機がなくて一枚一枚 手で洗わなきゃいけない。透君は途方に暮れる。

本当に全部洗濯できるのかな キレイにできるのかな 満足のいく結果を自分はちゃんとだせるのかなって。考える度に不安になってくる。けれど時間は過ぎていく。さて 透君はどうするべきか。

・・・とりあえず足許にあるものから洗濯してみるといいかもね。
先を気にするのも大切だけど 先ばかり見てると足許の洗濯物に足がからまって転んじゃうでしょう?

「今」や「今日」何ができるか考えるのも大切。
そうやって一枚一枚洗っていけば なんだかあっけないくらいにアッサリと お天道さまがのぞいていたりするものだから。

不安はそれでもこみあげてきたりするけど そういう時はちょっと一休みするんだよ。
本を読んだりTVを観たり みんなでそうめん食べたりしてね。」
(フルーツバスケット8巻46話より引用)

どんなシーン?

透が夾と話している中で、夾と同じく自分もこれからのことを考えると漠然とした不安に襲われてしまいます。
高校を卒業してちゃんと就職できるのか、草摩の家を出たあと1人で立派に生きていけるのか、10年20年先の自分は何をしているのか。

先のことを考えてしまい、なんだか心許なくなってきた透に紫呉が話します。


ここに注目

将来のことっていつ考えても不安ですよねー!!( ;∀;) 

大学受験の時は「大学に入れなかったらどうしよう」とか「大学入れても友達できなかったらどうしよう」とか、就職活動してる時は「1社も受からなかったらどうしよう」とか「職場に慣れなかったらどうしよう」とか。
大人になって結婚した今でも「病気になったらどうしよう」とか「老後の蓄えはどうしよう」とか色々な不安が付きまといます笑

でもそんな誰も分からない不確定な未来を心配するんじゃなくて、目先の今できることをコツコツやってこうよって話ですよね。
そうすれば気づいた時にいつの間にか上手くいってる、なんてこともあります。

私はよく、今考えたってどうしようもないことを悩んで不安になって・・・という癖があるのですが、その度にこの言葉を思い出して、「まずは目の前のできることから着実にやっていこう」と自分を奮い立たせています。


フルバ名言㉜ 願いは生まれ続ける

透「こっこれを受け取ったら 必ず連絡をしなくてはいけないって言いたいんじゃないんです ただ・・・明日・・・明日は・・・どうなるか・・・判らないから・・・っ

明日 目が覚めたら会いたくなるかもしれないから・・・明日じゃなくて明後日かも・・・一年後かも十年後かもしれないけど でもそれでも生きてく限り 何か起こり続けるから

生きてる限り 願いは生まれ続けるから・・・っ」
(フルーツバスケット13巻75話より引用)

どんなシーン?

透が鳥の物の怪憑きである草摩 紅野に、親友・うおちゃんの連絡先を渡します。
うおちゃんと紅野は2度しか会ったことがないけどお互いを意識し合っていました。
しかし紅野にはうおちゃんに会いたくても会いにいけない事情があったのです。

たまに寂しそうな顔をするうおちゃんを見て、透は内緒で草摩家を訪問し、紅野にうおちゃんの連絡先をこっそり渡すのです。


ここに注目!

今日は無かった気持ちが、明日には芽生えているかもしれない。
今は解り合えなくても、半年後には笑いあってるかもしれない。
今は辛い状況でも、一年後には幸せでいっぱいかもしれない。

明日が、1年後が、未来がどうなるかなんて誰も分からないですよね。だからこそ希望は捨てないで、今がどんな状況であれ、諦めないで生きていきたいですね。

フルバ名言㉝ 道筋(みち)

(語り) ひとつも道を間違えず生きていけたら良かった 優しい世界で生きていけたなら良かった 
不安も無く 恐れも無く 他人を傷つけず 自分も傷つけられず 正しい行い(こと)だけをして 自分が望む優しい世界へ 最短の道筋(みち)で 辿りつけたなら良かった
「間違ってる」とか「バカだな」とか 他人の人生(みち)なら好きなだけ 無責任なこと言えるのに

ひとつも道を間違えず生きていけたなら 良かったけど 無いんだ そんな道筋(もの)

失敗して つまずいて 迷って 間違って 少しずつ 一歩ずつ 歩いていくしかないんだ自分の足で 傷だらけになっても いつか辿りつく何かのもとへ 誰かのもとへ

祈りながら さあ 歩き出そう
(フルーツバスケット21巻123話より引用)

どんなシーン?

透は夾へ自分の想いを告げますが、夾から思いもよらなかった話が。
夾はそのせいで自分のことが許せないし、透にも許してもらいたくないと告げます。しかし透はそれでも夾への想いを叫びました。
夾は心揺さぶられますが、「幻滅だ」と本心ではない言葉を放ち、透を傷つけその場を離れます。

その頃、草摩家内では十二支の呪いが解かれていき、心が不安定な慊人は紅野のことを勢いで刺してしまいます。そしてその足で透の元へ。
慊人は透のことも傷つけ己の心の内を明かしますが、それでも透は優しく包み込んでくれました。
慊人もそんな透が差し出した手を取ろうとしたその時、運悪く2人がいた崖が崩れ、透だけが落下。頭を強く打ち、病院へ運ばれます。そしてみんなは透の無事を祈ります。


ここに注目!

夾くんには「幻滅だ」と言われ、慊人には刃物で腕を切られ(頬も殴られ)、HP0も残ってないんじゃ・・・という状況で追い打ちをかけるように崖が崩れて落下・・・って、透くん厄日もいいところすぎて心配になってしまうシーンです( ;∀;)

誰しもが思いますよね、自分の理想とするところへ一番近道で行けたら、自分も傷つかず他人も傷つけず生きていけたらって。
でもそんなの現実は無理な話で、挑戦しては失敗して、でも新しい学びを得て、人とぶつかり合っては泣いて、でもお互いを理解し合うようになって。そうやって人生って歩いていくしかないんですよね。
終わってみて初めてそれが、近道だったのか遠回りだったのかが分かるかもしれない。

でもどっちにしろ自分が一生懸命、歩いてきた道という事に代わりはないんですよね。



まとめ

おにぎりとオレンジ色の猫

フルバ名言から学ぶシリーズ全3記事、いかがでしたでしょうか?

私はフルバを読んでいると、無意識にその時の自分や過去の自分と照らし合わせてしまい、なんだか胸をギュッと掴まれる感覚になりますが、同時に応援されてる気持ちにもなります。

世の中がこんな状況だと、ついつい暗い方へ気持ちが行きがちですよね。

そんな時こそフルバを読むと、暗い気持ちがじんわりと溶かされていって、「私も頑張ろう」って明るい気持ちに戻してくれるのです。

フルバは23巻で終わりですが、透君や夾、由希やそのほか十二支の子どもたちが活躍する「フルーツバスケット another」という漫画が出ています。

こんな時だからこそ、ぜひフルバと併せて読んでみてください。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

第1弾はコチラ

十二支の動物たち
【フルバ33個の名言から学ぶシリーズ①】自分を好きになるヒント

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第2弾はコチラ

十二支の動物たち
【フルバ33個の名言から学ぶシリーズ②】人間関係のヒント(前編)

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