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想像力を刺激して行動を起こさせる!DaiGo『人を操る禁断の文章術』の感想・レビュー

2021年10月31日 2021年11月19日

「人を操る禁断の文章術」感想レビュー

ブログを始めて早1年。

初めは正しい日本語や違和感のない文法など心がけて書いてましたが、書くことに慣れてくると今度は違う悩みが出てきてしまいました。

ミナ
ミナ

「この文章で本当に読みやすいんだろうか」」とか「読んでる人、つまらくないだろうか」・・・とかね!

「人を操る」というよりかは、「人が心地よく自然に読み進めてしまう文章」を書けるようになれば、と思い本書を手に取りました!

あと、先月読んだ同じDaiGoさん著の「超選択術」も良かったので。

ということで、今回はメンタリストDaiGoさん著「人を操る禁断の文章術」を感想を交えてご紹介していきます!

こんな人にオススメ!


・書きたいことはあるのに上手く言語化できない人
・最近 文章を書くことに行き詰ってる人
・人の想像力や感情を刺激する文章を書きたい人

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「人を操る禁断の文章術」ってどんな本?

みなさんは普段どんな目的で文章を書いていますか?

仕事上のメールだったら「上司に承認を得るため」とか、広告だったら「商品を買ってもらうため」とか、それぞれの目的がありますよね。

でもすべてにおいて、共通する文章の目的があります。

それは、「今すぐ人を行動させること」です。

ミナ
ミナ

文章がどんな順序で人に行動を起こさせるのか、1つ事例を見ていきましょう!

十数年前、アメリカの大型量販店のオムツ売り場にて、すぐそばに使い捨てカメラを陳列したところ、売り上げが大幅にアップしたことがありました。

その時のキャッチコピーは「今しか見れない姿、残しませんか?」

オムツを買いに来た親たちは、子育てで忙しい毎日を送っています。

しかしそのキャッチコピーを目にしたとき、忙しい日常の中に紛れてしまっている自分の欲求に気づいたのです。

「我が子のかわいい姿を残したい」と。

こうして元々買う予定ではなかったカメラを、オムツと抱き合わせで買ってしまう人が続出しました。

この事例から分かる通り、何かを買ってもらいたいときに「買ってください」なんて一言も言う必要はないのです。

私たちは想像力のスイッチを入れられると、後は勝手に行動へと移してしまいます。

文章を読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす

これが文章を読んでから人が行動を起こすまでの順番です。

読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する。

文章とは「読まれるため」に書くものではないのです。「行動させるため」に書くものなのです!

では早速見ていきましょう~!



「人を操る禁断の文章術」の感想レビュー

「人を操る禁断の文章術」感想レビュー

「書かない」3原則で人を操る

①あれこれ書かない

文章を書き始めると、「あれもこれも書きたい!」と色んな情報を付け足していきたくなりますよね~!

しかしそのまま筆を走らせるのではなく、一旦立ち止まって以下のポイントを参考にしてみましょう。

ポイント①

×自分が何を伝えたいかを考えて書く
○この文章を読んだとき、相手にどんなことをしてほしいかを考えて書く

つまり、「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書きましょう!

人は受け取った情報が足りなくても、自分で想像したり予測して判断する習性があります。

そこであえて情報量を少なくして文章を書くことで、読み手の想像力を掻き立てることができるのです。

ぎっちりと情報が詰まった文章より、ある程度の隙や余白を残している文章の方が、読み手が都合の良いように想像できるので、「良い文章」と言えます。

ミナ
ミナ

頭ではわかってるんだけど、ついつい「あれもこれも」と長々と文章を書いてしまいがちですよね。「辞書じゃないんだから全部を書く必要はないんだぞ」と自分に言い聞かせてます笑

ポイント②

文章に込めるのは1つのメッセージ。そのメッセージが相手に伝わり心を動かすことで、1つの結果を得る。

これを「ワンメッセージ・ワンアウトカムの原則」と言います。

また、この原則を発揮するためには「どんな人が読むのか」「読んだ人にどう行動して欲しいのか」の分析が必要となってきます。

書き出す前に「この文章を誰が読むのかな?」と考えて材料を集めてから文面を練るようにしましょう。

私もブログの記事を書くときは、「これは誰に向けた記事か?」という点を意識して、リサーチやらペルソナ設定をすることが多いです。

ミナ
ミナ

やっぱり誰に向けて書くかを絞ってちゃんと設定して書くことで、記事の内容がブレないんですよね!


②きれいに書かない

文章を書くとき、「正しい日本語を使わなければ・・・」とか「文法おかしくないかな?」とか、色々気になってしまいますよね~!

でも真面目に書きすぎちゃうと、読み手の感情に訴える力だったり、感情を揺さぶる力が欠けちゃうんです。

ミナ
ミナ

実際に真面目できちっとした文章よりも、少し砕けた表現の文章の方がスラスラ読めてしまうことってありませんか?

たとえ表現が幼稚でも雑な言葉遣いでも、自分の個人的な思いや背景が盛り込まれた文章を書いた方が読み手に伝わります。

「きれいな文章を書かなければならない」と考えて書いていると、自分の感情を抑えてしまうかつ、相手の心から湧き上がってくるはずの感情も押さえつけてしまうのです。

社会で働いたことがある人はメールだったり資料をまとめるにあたって、やはり「きれいな文章」を意識して作っているわけで、いざプライベートで文章を書こうとすると、少なからずその影響が出てしまいますよね。

私もブログを始めた頃は、無意識にきれいな文章を書こうとしていました。

ミナ
ミナ

でも確かに「きれいにまとまった文章」って、誰の心にも響かないんだよなあと改めて認識。

また人が行動をおこすまでの流れは、

×論理で納得して行動に移す
○感情によって行動した後、その行動を正当化している

つまり人は感情で動いた後に、理屈をつけて「正しい行動をした」と自分で自分を納得させています。

なのでやはりきれいな文章より、読み手の感情に訴えかけるような文章の方が人を動かせる「良い文章」と言えるのです。


③自分で書かない

「自分で書かない」ってのはそのままの意味ではなく、「文章を自分で考えない」という意味。

何が言いたいかというと、書くべきことは相手の心の中にあり、うまい言い回しなどもいらないということです。

なぜなら読み手は書き手が期待するほど、文章としっかり向き合ってくれるわけではありません。既に分かってる人も多いと思いますが、文章で人の心動かすことはそう簡単なことではないのです。

だからこそ「読み手の心を読む」ことが重要になってきます。

ポイント

①どんな人がこれを読むのかを十分に調べる
②誰もがいいねと思う文章より、特定の人の胸に刺さる文章を書く(友達や親戚、同期など身近で具体的な人を想定して書くだけでも文章が鋭くなる)

相手に刺さる言葉は、自分の中にはなく相手の言葉の中にあります。自分が書きたいことを考えるより、それを読む人たちのことを調べた方が良い文章を書くことにつながります。

ミナ
ミナ

物理的なものを売ってる人も文章を売ってる人も、どんな人にそれを売りたいのか読んでもらいたいのか、その人のライフスタイルは何なのかなどリサーチして、その人に向けて販売したり文章を書いたりすることは大事ですよね。


人を動かす7つのトリガー

人は自分の欲求に関連したことが書いてあると気づいたら、すぐに目の前の文章を読もうとします。

ミナ
ミナ

たとえば痩せたいと思ってるときに「これを飲めば1か月で〇〇キロ減量!?」などの広告が、自分が見てるネットのページに出てきたら少なからず気になりませんか?
私は気になります笑

つまり人に読まれる文章とは、

×上手さや美しさがある文章
○「自分の欲求を満たすものがここにある!」という強い求心力が備わっている文章

求心力の源は読み手の心の中に渦巻いている欲求です。

知りたい学びたいと言う興味、悩みを解消したいと言う思い、損をしたくない得をしたいと言う本音、誰かに認められたいと言う心など・・・。

この欲求に関連した言葉を文章中に散りばめることで、読み手にとって「読んでみたい文章」に変わっていくのです。

今回はそんな人間の欲求を引き起こす7つのトリガーの中から、3つをピックアップしてご紹介していきます!


トリガー①興味

相手の興味を知り、文章に興味というトリガーを埋め込みましょう。その引き金を引けば相手の心が動き出します。

例えば相手がSNSを利用している場合、

・twitterやFacebookの書き込みから趣味やお金の使い道、言葉の使い方などチェック
・写真からは自分の顔を出す人なのか、キャラクターのぬいぐるみなどの風景を載せる人なのか、どんなタイプの友達と一緒にいるのかなどチェック

相手がSNSを利用していない場合でも、

・相手と同じ業界で働いている人のFacebookを見る
・会社がある地域の特徴や相手の出身地を調べる
・趣味が分かっていればその趣味についての雑誌をチェック

など、字面だけ見るとちょっとストーカーちっくな感じもしますが笑、相手の興味や関心を知る方法はいくらでもあります。

SNSからターゲットの興味関心を知る

よく自分がインスタで何かのアカウントをフォローしたもしくはイイネした後に、似たようなジャンルのアカウントからフォローの申請が来ることってありませんか?

ミナ
ミナ

そういった人たちも、この手法を使って自分のアカウントと似たアカウントに興味がある人の調査をしているのかなあと思いました!


トリガー②ホンネとタテマエ

誰しもの心の中にある建前と本音。それを言い換えると、

本音→理想(こうありたい)
建前→現実(こうあるべき)

人は建前を認めて欲しいと思うと同時に、心の中に秘めている本音も認めてほしいと思ってしまう生き物です。

そして建前を認めてくれた相手を心から信頼して、本音を話してくれるようになります。

例えば、食洗機の広告キャッチコピーの場合。

食洗器の広告を見て、心が揺れ動く主婦

「手荒れ」というキャッチコピーは入り口に過ぎず、その言葉がついているのは「本当はこうありたい」=「楽をしたい、時間が欲しい」という本音の部分。

大切なのは食洗機の利便性のアピールではなく、それを使う人の建前を認めて本音に入っていくこと。

その結果、広告を見たママ世代に「食洗機を買おうかな」と検討させる力を発揮できるのです。

ミナ
ミナ

確かに自分の建前をわかってくれるかつ本音も理解してくれていたら、それは商品の広告であれ人であれ、少なからず心を許してしまいますよね。
「あーちゃんとわかってくれてる人がいたんだ」ってね!


トリガー③ソン・トク

人間は利益の喜びよりも、損失の痛みの方が大きく感じる傾向があります。

よって損失が避けられるとわかると、得した気持ちになるのです!

この損失回避性については行動経済学にて詳しく取り上げられています。

たとえば、ネットでも店頭でも「ワケあり商品」って言葉をよく目にしますよね。「お得!」と感じて買ってしまう人は少なくはありません。

この「ワケあり商品」に人が惹かれてしまう理由は、ずばり、両面提示によるものです。

・両面提示=デメリット(損)とメリット(得)を両方とも伝える方法
・片面提示=メリット(得)だけを伝える方法

どちらが信頼を得やすいか?答えはもちろん両面提示している商品です。

あえてデメリットも知らせる利点は、

・相手の信頼を得られる
・悪い部分をあらかじめ納得した上で買ってくれる

などが挙げられます。

ネットショップなどで人気のワケあり商品は、まさにこの両面提示のキャッチコピーによって、売上げを伸ばしているのです。

ミナ
ミナ

形が悪い果物とか、一部欠けてるクッキーとか、ワケあり商品でも全然満足しちゃいますよね。
むしろ「味は一緒なのにこんな安くていいの?」とお得感の方が強いです。

ここまで7つ中3つのトリガーを紹介してきましたが、残りの4つのトリガー「悩み」「みんな一緒」「認められたい」「あなただけの」についても気になったら、本書にてチェックしてみてください!
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おわりに

おわりに

いかがでしたか?

普段なにげなく書いてる文章に、こういった手法を取り入れることによって、魅力的な文章が書けるようになったら嬉しいですよね!

本書では他にも、

・「やせる・稼ぐ・口説く」は、すべて文章でできる
・上司を思いのままに操る方法
・「自分だけ乗り遅れてるかも」という恐怖が人を駆り立てる
・書き出しを変えて第一印象を操作する
・5W1Hでカンタンに書ける人たらしの文章術
・会話を「文章化」するだけで、説得力が上がる

など、他にもたくさんの文章術が載ってます!

5章には実際に使える5つのテクニックも載ってるので、ぜひ読んで試してみてはいかがでしょうか?

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