2021年5月15日 2021年11月19日
こんにちは！MINACHAYAのミナです。
前回に引き続き「不滅のあなたへ」５巻のあらすじや見どころ、感想をご紹介していきます！
前回、グーグーとリーンの想いが通じ合うも、ノッカー襲来によりグーグーは命を落としてしまいました。なぜ自分だけが生きているのか、なぜ自分は自分なのか。フシはグーグーの死に悲しむも、もう誰も死なせないためにこの地を離れます。
しかし自分を追って来たピオランと一緒に旅をすることになったフシ。二人はある少女に騙され、監獄島"ジャナンダ"へと送られてしまいます。
不滅のあなたへ４巻
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『不滅のあなたへ』4巻【ネタバレ有】グーグーとリーンの結末は？監獄島へと送り込まれたフシはどうなる？
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フシはピオランと再会できるのか？ジャナンダでは一体何が待ち受けているのか？
早速５巻を見ていきましょう！
ネタバレ注意です。
目次
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「不滅のあなたへ」5巻【ネタバレ有】見どころと感想
トナリの物語
少女の夢は父親をびっくりさせること。自分が書いた本を面白いと言わせる事でした。
時は少女が7歳の頃に戻ります。
その日の朝、少女が起きると母親が亡くなっていました。街の教会は父親が犯人だと判断し、殺人犯として島流しにすることを決めます。
少女には選択肢がありました。ここに残って孤児として暮らすか、それとも父親と共に島送りにされるか。
少女は父親について行くことを決めます。なぜなら父親はやっていないと信じていたからです。
しかし辿り着いたその島は、人間をやめた人たちの住む世界でした。
殺人犯とその家族で構成されている島には独自の文化がありました。それはありとあらゆる自由が認められるということ。
もちろん殺人も。
それを取り締まる組織はなぜかありませんでした。もちろん善良な人たちはいます。
またほとんどの島民は島のリーダーを決める大会に熱中していました。しかしみんなリーダーを欲しているのではなく、支配したい欲求を満たしているのだと少女はすぐに気づきます。
そんな中、少女の父親は大会に出ることを決心します。島長になれば、権限を使うことで堂々と島を出ていけるからです。
父親は大会が終わったら船着場で待ってるよう少女に伝えます。
そして闘技場で試合が開始されます。
少女は祈りました。どうか最後まで立っているのが父でありますようにと。
試合が終わりたくさんの死体の中、血だらけで立つ男の姿がありました。それは少女の父親でしたが、少女の知る"父親"ではありませんでした。
少女は死体が打ち捨てられた場所へ行くと、父親の亡骸を探しますが見当たりません。
少女は父親と約束していた船着場へ行くと、リボンがかけられた1冊の本と手紙が置いてありました。
"誕生日おめでとう この本でお前の夢を紡げ お前の父 エラン・ジー・ダルトンより"
少女が後ろを振り返ると、そこには毒殺された父親が転がっていました。
少女は8歳になりました。父親からもらった本を開く少女。
"私は私で物語を始めようと思った"
少女が泣いていると、同じ年頃の髪の長い女の子が話しかけてきます。2人はすぐさま友達になります。
9歳になった少女。
少女には居場所ができていました。自分と同じような境遇の子供がこの島にいたのです。
10歳になるとみんなで夢を語り合いました。ここに来て初めてちゃんと笑えた少女。
11歳になると、みんなで脱出の計画を練り始めます。そして12歳になると仕入れの仕事に就きました。唯一島の外まで出られる機会です。脱出計画の手段としたいところですが、船員の監視が厳しいようです。
13歳になると、外の人が自分たちに寛容でないことを実感した少女。石を投げつけられ罪人呼ばわりされた少女は、一瞬自分が分からなくなってしまいます。
そして14歳になり、フシに出会います。
船着場でフシの白さに見とれていた少女は、ある人物に声をかけられます。
「あの少年を船に乗せなさい」
あの少年なら必ず大会で優勝し、そして伝説になる。ジャナンダもあなたの運命も全てをひっくり返すの。あなたが導きなさい。
その人物は少女にそう伝えると、船へと乗り込んでいきました。大人たちによると"客人"だそうです。
そしてその人の言う事は本当になりました。
場面は変わり現在。
いくら武器で攻撃しても倒れないフシに恐れをなした男は、敵わないと思ったのか自分から倒れます。
大いに湧く会場。
フシが試合を終えて外を歩いていると、少女がやってきます。
「私はトナリ よろしくね！」
試合の後、フシは島民からもてはやされます。みんな次期島長に気に入られることでそのおこぼれを手にしたいのです。
しかしフシはみんなの前から去っていきます。そんなフシについていくトナリと仲間たち。ウーロイとミァ、サンデル、ウーパ、そしてフクロウのリガードです。
なんでついてくるのかと怒るフシでしたが、みんなは勝手に島の案内を始めます。その道中で吊り下げられた死体を発見したフシ。
ここでは人を殺すことが秩序を守るための権利として認められている。みんなが監視し合っているし、裏切り者は見つかるとすぐに殺されてしまう。だから出て行くチャンスを伺いながら、今は死なないようにじっと耐えていると話すウーロイとミァ。
フシはあることに気づきます。それは死体の手のひらにある焼印と、トナリの手のひらにある焼印のマークが違う事。三角の焼印は囚人の家族につく印で、その中に丸が描かれているものが囚人の印だと話すトナリ。
フシは辺りを見渡すと、外で働いている人たちの手のひらに囚人の印である焼印が刻まれていました。囚人でも外で普通に生活ができるのです。
フシはトナリを問いただします。トナリは一番初めに、ピオランは収容されていると言ったからです。しかし凶悪犯罪者は特別に拘束されてるんじゃないのかと返すトナリ。
「ウワサで聞いたよ そのピオランって奴 昔ヤノメ人を10人毒殺したらしいじゃないか」
フシはトナリの話にそんなわけないと答えるも、以前ピオランが自分を罪人だと言っていたこと、初めて会った時にピオランに足かせがついていたことを思い出し動揺します。
トナリはそんなフシに、自分は預言者風の人にそそのかされてわざとフシ達を船に乗せたと教えます。フシはその言葉を聞くと背を向けて1人で歩き出します。
みんなはフシを止めるも、一緒にいたくないと言われてしまいます。
その夜、1人になったフシは黒い男を呼び出し、男の力を使ってピオランの所へ行けないかと尋ねるも出来ないと返されます。
闘技場の大会も、もう参加したくないと話すフシ。相手を殺すのも嫌だし痛い思いをさせるのも嫌だと話します。
次の日の朝、フシは今日も塀を登ろうとしますが上手くいきません。しかし誤って殺してしまったモグラの姿に変身してみると、穴を掘って塀の向こう側に行けることに気づきます。
しかしフクロウのリガードによって捕らえられ、闘技場へと連れてこられてしまったモグラ姿のフシ。トナリが呼び戻したのです。
フシはトナリを睨むも、仕方なく2回戦へと出場します。
今回はやられっぱなしでなく、防衛しながら戦うフシ。そしてオオカミの姿になったりグーグーの姿になって炎を噴いて怖がらせようとしますが、相手にいくら降参してと訴えても取り入ってもらえません。
もっと怖くて強いものを手に入れるべきだった。そうでなければ意味がない。
フシはそう思ってしまった自分に疑問を抱きます。意味ってなんだ？役に立たないってことか？と。
そんなフシの頭に誰かが言っていた言葉が浮かびます。
"人の生き死にに意味を求めるなんて間違ってる"
フシはその言葉を言ってた人を思い出したと同時に、その人の姿へと変身してしまいます。
それはパロナでした。
フシが変身できたということは、パロナは既にこの世にはいないことを意味していました。フシは驚きショックを受けるも、その軽い体を操り敵を倒してしまいます。
戦いが終わり1人になったフシはパロナの言葉を思い出します。
死ねないなんて不幸だ。人間、命の使い所と言うものがあるような気がするが、無限に生きるとしたら、フシは生きていることにどんな意味を見出しているのかー
フシはパロナに問いかけます。
"それであなたは命を何に使ったの？ 死ねたあなたは幸せだった？"
そんな落ち込むフシの前にトナリが現れます。ひどいことをしたと謝りつつ一緒に食事を取ろうと誘いますが、フシは断ります。
しかし気にせずに後をついていくトナリ。フシとは弓と矢のような関係、つまりトナリがフシの力を最大限に引き出せる関係になりたいと話します。しかし誰にも支配されないと断るフシ。
そんなフシに、どうやったら自分のことを好きになってもらえるかと、切羽詰まった表情でトナリは訴えます。
しかしピオランはトナリのせいで捕まったのです。フシはトナリを簡単に信じることができません。
トナリはピオランを助け出すのに協力すると話します。ピオランはこの島に着いた時、いつのまにか消えていたと話すトナリ。まずは自分にフシを船に乗せろと言ってきた人を探して事情を聞くと言います。
フシは信用できないと伝えますが、まずは結果を出すから気にしないでと返すトナリ。
フシは一旦納得し、トナリは早速調査へと向かいます。
ここまでの感想
ジャナンダ島
この島に来ると自分の欲求が狂ってしまうのか、それとも闘技場に立つと人を殺したくなってしまうのか、もしくは最初から狂っていたのか。どれが正解かはわからないけど、少女トナリのパパは少なからずトナリの事は大事にしていたんですね。
こんなとこにいて笑ってられるところが普通じゃない。フシがトナリ達に言った言葉ですが、こんなところで生きているからこそ笑うしかないんじゃないかな。
ヤノメの客人とパロナ
待って待って、"客人"の女が怖すぎなんだけどw 描写とばしましたが、フシが寝てるところにやって来てフシの顔をベロンと舐めるんです怖
ヤノメから来たって事はもしやこいつは・・・。
とか思ってたらまさかのパロナに変身したフシ。パロナもまだまだ若いのに死んでしまったんですね。パロナはフシを逃がした後、すぐにハヤセにやられてしまったのかな？
たった一本の矢よりたくさんの矢
トナリと別れたフシは、モグラの姿に変身すると土の中を掘っていきます。そしてピオランの匂いを辿っていきますが、どうやらピオランが幽閉されている所は、登って窓から入るしか方法は無いようです。
しかし建物の壁は固く槍などが刺さりません。どの姿に変身してもうまく登れないフシは、地上からピオランの名前を叫びます。
すると返事が返ってきました。フシの声に驚くピオラン。フシからパロナの死が伝えられます。
ピオランはフシだけで島を出ろと返します。パロナの死を思うなら彼女のやりたかったことをしてやれ。求める人のために尽くし弱き者を助けろと話します。
そんな中、塀の向こう側から声が聞こえます。どうやらトナリが有益な情報を手に入れたようです。フシは絶対助けるからとピオランに告げると、一旦塀の向こうへと帰って行きます。
しかしトナリに手に入れた情報を伺うも、教えてもらえないフシ。見つかったとは言ったけど教えるとは言ってない。3回戦に勝ったら教えてあげると話すトナリ。
フシは仕方なく試合に参加しますが、今回の相手は強くなかなか攻撃を当てさせてくれません。頭に一撃入れるも、相手はふらふらとしながらも立ち上がります。
早く殺せと湧き上がる観衆。そのうちの1人が相手に向かって矢を放ちますが、フシが身を呈して庇います。そんなフシの様子に驚く試合相手。
しかし一瞬の隙をついて背後から矢を刺されてしまった試合相手。フシは運ばれていく相手の様子を見ながら、自分のせいだと自分のことを責めます。
試合が終わり会場の裏を歩いていると、寝そべって治療を受けている試合相手を発見したフシ。
「俺なら生きてるぜ 不死身・・・」
試合相手・ナンドは自分をなぜ殺さなかったのか、そしてなぜ大会に出ているのかとフシに尋ねます。助けたい人がいると答えるフシでしたが、それはナンドも一緒でした。
罪人として連れてこられた母親と一緒にこの島へ来たナンド。しかしその母親は去年 死に、ここに留まる理由はありません。ナンドは弟と島から脱出するために、試合に参加したのでした。
フシは考えます。
今まで戦ってきた人の中でもこんな人がいるのかもしれない。誰かのために命を使う人が。
「俺が優勝したら君らを外へつれだすよ」
フシの言葉に驚くも、お礼を言うナンド。
それから色んな話をしていた2人でしたが、トナリが邪魔しに来ます。なぜ自分にまとわりつくのかと怒るフシでしたが、情報はいらないのかと脅すトナリ。
元々試合に勝ったら言う約束。フシが教えろと言うと、誰が聞いてもどうでもよさそうな情報を話すトナリ。フシは一度くらい本当のことを言えよと怒ります。
そんなフシ達の元に、ぞろぞろとやってきた島民たち。
ちやほやされて調子に乗るな、犠牲者あっての優勝者だってわかってるのか、あんたみたいな不死身に分かるわけがないなど、島民たちは言いたい放題。
「この人をここへ連れてきたのはあたしです！苦情ならあたしに言って！！」
トナリがフシを庇いますが、島民の1人に思いっきり殴られてしまいます。すぐさまトナリの仲間たちがやり返しますが、トナリは何かの音に気づきます。
その瞬間、地上から現れた鋭い岩で胸を貫かれたフシ。前方にはオニグマの姿を模した岩が動き始めていました。ノッカーがやって来たのです。
逃げ惑う島民たち。フシは前みたいに火を使って撃退しようと考えますが、どうやって火を使ったのかが思い出せません。先ほどグーグーの姿と記憶をノッカーに奪われてしまったからです。
興奮気味にあれを倒すのかと聞いてくるトナリ。フシはさっさと逃げろと言い残すと走ってノッカーの元へと向かって行きます。
人気のない場所へオニグマ姿のノッカーを誘導したフシ。モグラの姿に変身すると、そのままノッカーの体を形成している岩の隙間へと入り込みます。ノッカーの本体を噛みちぎる作戦です。
しかしすぐに体の外へと出されてしまいます。またやられてしまうのか。フシがそう思った瞬間、オニグマ姿のノッカーへ椅子が投げつけられます。
トナリとその仲間たちでした。助けにきてくれたのです。
フシは自分を連れて逃げるトナリに何で来たのかと怒ります。ノッカーから自分を守って死んだ人がいる、そう話すフシでしたが、トナリたちだけでなく島民たちも加勢していることに気づき驚きます。
しかしオニグマ姿のノッカーに全く歯が立ちません。そんな中、火薬をつけた矢を放つウーロイとサンデル。フシはサンデルから弓を貸してもらい、自分も矢を放ちますが上手く命中しません。
フシはハッとします。
"パロナ！力をかして！！"
パロナの姿に変身したフシは、岩と岩の間を狙い矢を放つと隙間に命中。矢を打ち続けるフシの様子を見た島民たちは、自分たちも弓を手に取り加勢し始めます。
戦いは夜まで続き、気づくと朝に。山が削れ、海から朝日が昇ってきます。
オニグマ姿のノッカーの体を破壊し、本体を仕留めたフシと島民たち。
フシの中にマーチやオニグマ、そしてグーグーが戻ってきます。取り返せたが、また自分のせいでメチャクチャにしてしまったと自分を責めるフシ。
そんなフシに死者は出ていないと声をかけるトナリ。
「運命を変えるには時に協力も必要 たった1本の矢よりたくさんの矢で戦ったほうがいい」
そんなトナリの言葉にフシがありがとうと伝えると、お礼を言われると思ってなかったトナリは驚きそして喜ぶのでした。
ここまでの感想
罪人の家族
闘技場は罪人だけじゃなくてその罪人の家族たちも出ていたんですね。罪人が死んでもその家族は島を出れない。だから3回戦のフシの対戦相手のナンドは、弟と一緒に島を出るために闘技場で戦ってたんですね。いい兄ちゃんだ・・・。
トナリ
トナリが何を考えているのかが分からないです。単純に考えれば仲間たちと島を出るためにフシを利用しているんだろうけど、ほんとにそれだけの理由なんでしょうか？
フシとビオランを罠にはめてこの監獄島に連れてきたくせに、どうしたら自分のことを好きになってくれるのかとほざくトナリが謎でしたが、みんなでフシを助けてくれたので悪い子ではなさそうですよね。
贈り物
ノッカーを無事に倒したフシは、トナリ達と祝杯をあげていました。
フシはノッカーについて説明します。ミァはノッカーの姿になってノッカーを倒せば良いのではと提案しますが、ノッカーにはみんなに感じるのとは違うんだと話すフシ。
「何もないっていうか・・・」
そんなフシに将来の夢は何かと尋ねるミァ。フシは1人でノッカーを倒せるようになりたいが、まだ知らないことが多い。ここを出てもっと知っていることが増えたら何か変わるかもしれないと答えます。
トナリ達の夢もまずはここを出ること。ここを出たらミァは有名な実家家のモデル、ウーロイは動物をたくさん飼うこと、サンデルは医者になりたいと話します。
ウーパは夢はもう叶ったと話します。太陽がどこから来るのかずっと知りたかったのです。海から来るんだねと言って笑うウーパ。ウーパはこの島で生まれたため、外の世界を全く知らなかったのです。
そんな中、トナリの夢をたずねるフシ。一瞬躊躇するもトナリは答えます。
「お父さんをビックリさせることだよ」
明日は決勝戦。明日に向けて体力をつけるため食事をとりますが、少ない量にがっかりするみんな。その様子を見たフシは、手のひらで自分の記憶に残っている料理を生成すると、皆に振舞います。
皆は喜んでどんどん食べていきますが、突然寝てしまいます。フシがヤノメで食べたニシアサガオ(眠り薬)の入っている料理も再現してしまったからです。
足元に何かがあたったフシは、それを拾い上げます。トナリの持ち歩いている本でした。
"今日こそあの人を食事にさそおう"
"私を幸せにしてくれた皆のために皆を幸せにしたい"
フシはそっと本を閉じるとトナリの元へと戻します。目が覚めたトナリは、フシの後ろ姿に声をかけます。
「ごめん ここに連れてきて」
うん、と返事をしてフシは去って行きます。
次の日、いよいよ今日は決勝戦です。トナリはもし手こずった時のために、ウーパの使っている吹き矢をフシに渡します。瞬時に眠りにつく矢のようです。
勝ってみんなを外へ連れて行くと言い残し、会場へと入って行くフシ。
そこには知っている人物が立っていました。ヤノメのハヤセです。
マーチを殺した張本人。フシはオニグマの姿に変身すると容赦なく攻撃を仕掛けますが、全く歯が立ちません。
フシがパロナの姿へと変身すると、乗り心地はどうかと聞いてくるハヤセ。
「私からの贈り物です」
お腹はかわいそうだったので顔にしたが、なかなか手こずってしまい仕方なく首を狙った。一撃で仕留められず無駄に苦しませてしまったなどと、パロナをどうやって殺したか事細かに話すハヤセ。
フシの怒りは頂点へと達します。
しかしグーグーや狼の姿になっても攻撃が全く届きません。いつのまにかニシアサガオの針を刺され倒れてしまいます。
優勝者はハヤセ。トナリたちがフシが負けたことに驚いている中、ハヤセは島民たちに向けて演説を始めます。
「みんなでこの怪奇なる存在を守りませんか？」
ハヤセは5年前に自分の元でフシを保護していたが逃げられてしまったこと、各地で聞いた怪物の噂を辿ってここまで来たことを話し始めます。
そしてフシには、先日この町を襲った巨大な岩山(ノッカー)へ共に立ち向かってくれた人たちのような協力者が必要。自分と守護団を結成して共に戦ってくれないかと島民たちに訴えます。
別にこの島を支配したいというわけではない。島長の権限はトナリに譲ると話すハヤセ。
自分に賛同する者には富を分配し、飢えることのない満たされた生活を保証する。自分はこの聖地ジャナンダへ奉仕する。ハヤセがそう言って自分の手のひらに島民たちと同じ焼印のマークを刻むと、島民たちは湧き上がります。
まんまと島の者たちの心を掴んだハヤセ。
一方フシは奥の部屋へと運ばれて行きますが・・・
ここまでの感想
仲間のために
"私を幸せにしてくれたみんなのためにみんなを幸せにしたい" トナリの本に記されていた言葉で、トナリがどんな女の子なのか少し分かった気がします。自分のためじゃなくて仲間のためになんとしても島を出たかったんですね。
特にウーパには早く外の世界を見せてあげてほしいですね。この島で生まれたから外のことを全く知らないなんて・・・。罪人の子孫は罪人と血縁だという理由だけで、永遠に監獄島から出れないなんてひどすぎます。
ハヤセの企み
ヤノメのハヤセ、やっぱり生きていたんですね。そしてマーチだけに飽き足らず、パロナにも手を掛けていたとは・・・。
ハヤセからは狂気の匂いがプンプンします。フシを管理すると言い張ったり、監獄島の民たちを言葉巧みに支配しようとしています。一体何をしようとしているのでしょうか？なぜこんなにもフシに固執するのでしょうか？
さいごに
５巻ではフシはジャナンダの"トナリ"という少女に勧められ、島長を決める闘技場での試合に出ることに。そこで不死身だとバレたフシでしたが、島民たちはノッカーが襲って来ても一緒に戦ってくれました。
しかし、最終試合の対戦相手として現れたのはマーチを殺したヤノメのハヤセ。フシを追って来たのです。パロナも自分が殺したと話すハヤセにフシは怒りが爆発。猛攻撃を仕掛けますが、全く歯が立ちません。
ハヤセの本当の目的は何なのか？フシやトナリたちはジャナンダを脱出できるのか？
６巻も必見です！
不滅のあなたへ６巻
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『不滅のあなたへ』6巻【ネタバレ有】ノッカー再び襲来、戦うフシとトナリ達におきた悲劇とは
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