2021年5月18日 2021年11月19日
こんにちは！MINACHAYAのミナです。
前回に引き続き「不滅のあなたへ」７巻のあらすじや見どころ、感想をご紹介していきます！
前回、ジャナンダに再び襲来したノッカーと戦ったフシ。トナリや仲間達も一緒に戦ってくれますが、ウーパとミァ、ウーロイがノッカーにやられてしまいます。
ノッカーを倒したフシは港でピオランと再会。しかし高齢により認知症になってしまうピオラン。フシは懸命にお世話しますが、ピオランはとうとう旅立ってしまいました。
不滅のあなたへ６巻
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『不滅のあなたへ』6巻【ネタバレ有】ノッカー再び襲来、戦うフシとトナリ達におきた悲劇とは
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ジャナンダ編が終わって一区切りついた感じですが、フシの永遠の旅はまだまだ続いていきます。次はどんな出会いが待っているのでしょうか？
早速７巻を見ていきましょう！
ネタバレ注意です。
目次
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「不滅のあなたへ」7巻【ネタバレ有】見どころと感想
懐かしい味
島にやって来て早40年。
フシはピオランが死んでから島でずっと一人で暮らしていました。
もう誰かが目の前で死ぬ姿を見たくなかったからです。
最初は色々な海の生物になって過ごしていましたが、人間へと戻ります。
ノッカーはその間にもフシの元へと現れその度にフシは戦いますが、みんなの死を使って生きている自分に嫌気が差してしまいます。
フシは自分が一番自分だと思う少年の姿に戻り、自分の姿でどれだけ生きられるのかを試し始めます。弓を練習したり体を鍛えたり。フシは自分の取り柄を作ろうとしますが、それは大変なことでした。
そんな中でもお構いなしに襲ってくるノッカー。
ノッカーがやって来ては倒して、やって来ては倒しての繰り返し。そして気づけば40年が経っていました。
フシはリーンやトナリ、酒爺たちのことを思い出します。
"きっとみんな元気でやってる"
海を眺めて思い耽るフシのもとへ黒い男が現れます。どうやらノッカーがフシの元ではなく島の外で人を襲っているとのこと。フシはやっと島の外へ出ることを決意します。
そんなフシの元へ来訪者が現れます。ハヤセの孫のヒサメ、若干9歳の少女でした。
亡くなったハヤセに代わり、フシを守る守護団の指揮をとっていると話すヒサメ。フシを怪物から守ると言うと、従者たちともにフシの後を勝手についていきます。
しかしヒサメには秘密がありました。腕にノッカーが寄生していたのです。フシはそれを切り取ろうとするもヒサメは拒みます。
このノッカーは祖母ハヤセから母へ、そして母から自分へと受け継いだもの。これは守護団の意思そのもの、そして自分はハヤセの生まれ変わりだと話すヒサメ。
そんなヒサメの話に頭がごちゃごちゃになり、訳が分からなくなってしまったフシに黒い男が説明します。
人間はファイを新たな器へと移し変えることを生まれ変わりと言っている。ファイというのは魂や精霊のこと。
器が壊れるとファイは解き放たれ、自分の意思によって自らのやりたいことをやり行きたい所へ行ける。
なのでもしハヤセが強い意志を持って死んだなら、そのファイはヒサメという器に入っていてもおかしくはない。ただし記憶は一新されるのでほとんど別人として生きることにはなると話す黒い男。
フシは、ヒサメはヒサメでハヤセではないことを黒い男に確認します。ヒサメがマーチやパロナを殺したわけではないのに、居心地がなんとなく悪いと感じていました。そして同時に、9歳の女の子を一方的に嫌うことに抵抗感を感じていたのです。
フシはヒサメたち守護団と一緒に行動することを決めます。
フシとヒサメ率いる守護団は、ノッカーに1ヶ月前に襲われた街へと辿り着きます。
自分が様子を見に行ってしまえば、新しいノッカーを引き寄せてしまう可能性がある。そんなフシの気持ちを察して、ヒサメがフシの代わりに街へ降りて様子を見て来てくれることに。
しかしヒサメ達は夜になっても戻って来ません。
心配するフシの元に、二人の男女が現れます。
襲撃された村を支援しに来ているそうです。そしてどうやらフシのことを知っている様子。白髪の不死身という名でフシは有名人だと話す二人。
女は守護団に気をつけた方がいいと忠告しますが、そのタイミングでヒサメ達が戻って来ます。
なりゆきで一緒に食事をすることになったフシ達と男女の二人組。
女は食事を取りながらフシにある話を始めます。
それはヒトカケノコウモリの話。
昔それを毒だと知らずに取って食べていた奴がいた。バカな自分はあることを確かめたくなってまずは砂一粒口に含んだ。ひどい吐き気と腹痛が起きて死ぬかと思ったが、それを2日に一回続けてみたら何とも感じなくなった。
次は一口分。また死にそうになったが一ヶ月食べ続けた。今度は丸ごと一匹。また死にそうになったが一ヶ月食べ続けた。
同じように平気になったのかとフシが訪ねた瞬間、フシと男はテーブルに顔を突っ伏してしまいます。どうやら気絶しているようです。起きているのは女とヒサメだけ。
「ニシアサガオか 懐かしい味だね おかわりもらえる？」
女の言葉に驚くヒサメ。女は話を続けます。
先ほどのコウモリの他に気になって他の毒も試してみた。タネガエル、ウミカガシ、ウラミカズラ。40年でたくさんの毒を自分の体内に取り込んだ。
子供の頃にはよく体にミツユビフクロウを乗っけていた。 3本目の指からは毒が出て自分は毎日それを少しずつ浴びていた。 後で知ったがニシアサガオとミツユビフクロウの毒は似ているそうだー
「だからあんたの祖母に打たれた毒は効かなかった」
ヒサメは気づきます。目の前にいる女がジャナンダのトナリだということに。
ここまでの感想
フシ＝？
黒い男がフシに「海を再現できるようになればお前は完成したと言える」とか「海を自分のものだという意識が必要だ」とか言うシーンがあるんですけど、フシは地球とか惑星のような存在で黒い男は宇宙のような存在だったりして。
そしてフシはピオランをはじめ、いろんな人を目の前で亡くしたことから大切な人を作ることが嫌になってしまったんですね。そりゃそうですよね、自分は不死身だけど相手は寿命があるし重症を負えば死ぬことだってある。そのたびにフシは絶望するわけで・・・。
ハヤセの子孫
ここに来てハヤセの子孫たちが登場。まああれから40年も経ってますしね。
ヒサメが「知らないことはいいこと これから新しい驚きや感動に出会える」と言うシーンがあるのですが、なんだかマーチを思い出させます。
一本の矢より沢山の矢
トナリはたまたまこの村に助けに来ただけで、ヒサメに会いに来たわけではないと話します。
しかしノッカーと手を組んだということであれば話は別です。 ノッカーはフシにもそしてヒサメ自身にも害を及ぼすからです。
トナリはナイフを手に持ちヒサメの腕からノッカーを排除しようとしますが、その瞬間ヒサメの指の先から根のようなものが飛び出し、トナリの腕に刺さってしまいます。
トナリはそれでもヒサメの腕を狙いますが、ノッカーの意思によりヒサメの体は攻撃を避け、そのまま窓から外へと逃げてしまいます。
フシは目を覚ますとベッドの上で寝かされていました。昨日の夜の記憶がないと話すフシを、村の村長はある部屋に案内します。
そこにはベッドの上に寝かされたトナリがいました。自分たちが眠らされている間に、ヒサメの左手のノッカーに襲われてしまったと話す男、もといサンデル。
体の中にたくさん穴を開けられ、溜まった血を吐き出すことくらいしかできないのだと説明します。
自分に何かできることはないかと尋ねるフシに、自分が死ぬまで隣にいてくれるかと返すトナリ。
トナリはフシになぜ40年も引きこもっていたのかと伺いますが、フシは誰にも会いたくなかったと返します。
自分は不死身だが誰かの死を止められるわけではない。今までたくさんの人を助けられなかったし、ほとんどが自分のせいで死んでいる。
そんなフシの言葉に、理解してくれる人、つまり仲間が必要だと思うと話すトナリ。
「オレは一人でも生きていける 仲間なんていらない」
そう言い切るフシにトナリは一瞬間を置いて、フシが今まで出会ってきた人の顔を見たいとお願いします。
フシは不思議に思うも、そのお願いを承諾して今まで出会った人達の姿に変身していきます。
まず最初に出会った少年、そして自分の面倒を見てくれたマーチ。そんなマーチを守っていたパロナ。自分のためにノッカーと戦ってくれた グーグー。そのせいで兄のシンからグーグーを奪ってしまったと話すフシ。
シンに姿が変わったフシは、そこで初めてシンも亡くなっていたことを知ります。そして亡くなっていたのはシンだけではなく、酒爺やリーンもでした。
フシは驚きと悲しみで手が震えてしまいますが、続けていきます。
ジャナンダ島で出会ったナンド、ウーロイ、ミァ、ウーパ。そしてサンデルとトナリ。しかしサンデルとトナリの姿には変身できないフシ。
二人がまだ生きていることに歓喜します。そんなフシの様子を見て笑いをこぼすトナリとサンデル。
トナリは血を吐きながらも最後の質問をします。
「トナリって子は・・・どんな子だった・・・？」
そんなトナリの質問に、ずっと嫌な奴だと思ってたけど一緒に戦ってくれる仲間を連れてきてくれたとと話すフシ。
トナリは笑います。そして皆の“生きてた”時のことをたくさん思い出してあげてと話すトナリ。
「それだけで生きててよかったと感じるの」
トナリはそう言い残し、息絶えてしまいます。
これからどこへ向かうのかとフシに尋ねるサンデル。
まだ決めてないと返すフシに、もし次に守護団と対峙した時には彼女の姿になって欲しいと話します。トナリはフシのために毒の効かない体を作ったからです。
フシはなぜ自分のためにと尋ね彼らの名前も尋ねますが、サンデルは彼女の意向で教えられないと返します。
一本の矢より沢山の矢。あなたの仲間はあなたを悲しませるために生きてたのではない。
サンデルはそう言い残し、去って行きます。
一人になったフシは“彼女”の姿に変身してみます。彼女の手には分厚い本が握られていました。そして手袋を取り手のひらを確認すると、そこにはジャナンダのマークが。
フシはそこで初めて、あの男女２人組がトナリとサンデルだったことに気づきます。
トナリの本を捲っていくフシ。その目からは涙が流れていました。そして頭にはトナリやサンデルが言っていた言葉が蘇ります。
“一本の矢より沢山の矢”
これからどうするべきかー
フシが森を歩いていると黒い男が現れます。ノッカーが現れたとの知らせでした。しかしここからフシの足では到底辿り着けない場所と話す黒い男。
フシがどこにいようとノッカーは人を襲うようです。
そんな話をしている２人の元に、木の陰からボロボロになったヒサメが現れます。
自分が何をしたのか覚えていないと泣きながら話すヒサメに、やはりノッカーを取り除いた方がいいと刃物を構えるフシ。
ノッカーはそれを許しませんが、ヒサメの体もこれ以上持ちません。今回でフシと会うのを最後にすると話すヒサメ。
ヒサメの体の痛みが伝わってくるフシは、大人達の所までヒサメを送って行くことに。
明日には大人達がいる場所へ着くと話すフシ。２人は森で野営をすることに。
ヒサメは今日でフシに会える最後の日。フシに秘密を打ち明けます。それはハヤセのある望みでした。
守護団の表向きの活動とは別のヒミツの目的。それはフシとの間に子供を作ること。
フシはそれで自分への興味が無くなるのならと了承しますが、２人とも子供の作り方を知りません。ヒサメは母から「一緒に寝ればいい」と言われた通り、フシの隣で寝そべります。
フシにお礼を言ってそのまますぐに眠りに就くヒサメ。
次の日、シンの姿になったフシはまだ寝ているヒサメを抱え、ヤノメの大人達の前へと現れるとヒサメを引き渡してその場を去って行くのでした。
ここまでの感想
トナリ再登場
トナリ！！！最初は誰か分からなかったけど大人のトナリや！そんなトナリが死ぬ間際にフシが今まで出会ってきた人たちの顔を見てみたいと頼みます。グーグーの兄であるシンや酒爺、リーンも既に亡くなっていることが発覚しました。酒爺はすでに年老いてたから分かるけど、シンやリーンはまだ50代とかだろうになぜや・・・。
しかしトナリやサンデルには変身できなかったフシ。ずっと目の前にいたのに、トナリが亡くなった後に気づきました。フシのために毒の効かない体を作ったトナリ。泣くわ。
トナリとサンデルと再会したことで、自分を理解してくれる仲間を探そうと思えたフシ。次はどんな仲間たちと出会うのでしょうか？
視える青年
フシはトナリの言うように、自分を理解してくれる仲間を探すため街に来ていました。
長居はしない。三日目が始まる前に街から出て四日目で別の土地へ移動する。それがフシのルールでした。なぜなら一箇所へ止まっていると、ノッカーが襲ってきてしまうからです。
実際にノッカーとは半年に一回遭遇する程度。しかし自分の手の届かないところでのノッカーの被害には対処できない。
誰かと連携できればもっと人を助けられるのにと考えるフシ。
街では主に食べ物や本、道具などを片っ端から収集し、動物や虫なども後で必要な時に作り出せるように、触ったり絵を書いたりして覚えていきます。
仲間探しはと言うと捗らず、自分を理解してくれそうな人を見つけても、その人の死を見届けなければと思うとなかなかその先には進めないフシ。
そんなフシのもとに守護団が現れます。
現在守護団は同志を募り自分たちの活動に賛同してくれた街には旗を掲げ、自分たちの庇護下にあること、そしてノッカー襲撃に備えた準備ができていることの印としていると話すハヤセの子孫。
その後も定期的にハヤセの子孫たちはフシに会いに訪れます。みんなフシを目の前にするとくっつきたがりますが、フシがトナリの姿になるとがっかりした表情になって離れていきます。
それが段々と楽しくなったフシは、彼らが自分のもとへ来るのがいつしか楽しみになっていました。
そんなフシの元へ現れた次の子孫は、6代目の継承者カハク。初の男性継承者でした。
危機を知らせに来たと話すカハク。守護団やフシを中心とする活動が異端であるとする流れが、一部の民衆の間で広まっているようです。
フシはノッカーと戦うための戦士ではなく、フシがノッカーを引き寄せる悪なる存在なのだと。これを放っておけば、フシを信じる一般市民までも迫害の対象となってしまう。
カハクはフシに自分たちの仲間になってくれるよう頼みます。
そんなカハクの言葉に仲間にはならないと答えるフシ。しかし自分がついていくことで死ななくていい誰かが死なずに済むなら、自分は守護団と一緒にいると話します。
早速フシを連れてある村へと繰り出すカハクと守護団。
人は伝説や噂話が好き。でもそれを信じない者もいる。そうした者もフシが実際に姿を現したら、フシの存在をただの伝説とは思わなくなると話すカハク。
その話の通り、フシが村へと姿を表すと大歓迎されます。
フシとカハク率いる守護団は色々な村を周り、フシが生み出した金貨や食料を渡したり、困っている人たちを助けていきます。
しかし全ての人に受け入れられることはありません。悪魔と罵られ卵を投げつけられたり、時にはフシの生み出す金貨を狙い襲いかかってくる暴漢たちもいます。
少年の姿のフシは世の中に知れ渡っているので、今後動きやすくするためにパロナの姿へと変身したフシ。その姿にカハクは心を奪われてしまいます。
その後もフシとカハク率いる守護団は色々な場所を周って行きますが、フシはふと考えます。
自分一人では結局何もできない。今一番やりたいことは自分の理解者、仲間に出会うこと。
“こいつらはおれの仲間なんだろうか・・・”
そんな最中、突如森の中で罠にかかってしまったフシ達。網の中に捕らえられてしまいます。
フシ達を捕獲したのは、ウラリス王国の王子“ボンシェン・ニコリ・ラ・テイスティピーチ=ウラリス”でした。
フシはすぐに罠から脱出するも、ボンシェン率いる軍隊の数の多さに感嘆。そしてわざとそのまま捕まることにします。
もしこの多くの軍隊を味方につけることが出来れば、ノッカーの退治に役立つかもしれない。そう思ったからです。
しかしフシはウラリス国へ行く道中で、また考え込みます。
“一体いつまでノッカーを退治し続ければいいんだろう”
奴らはこのままずっと生まれ続けるのか。だとしたら犠牲者は増えるばかり。
むしろ自分の体をノッカーに渡してしまえば―
その日の夜、森で野営をするフシ達とボンシェン率いるウラリス軍。
フシは黒い男を呼び出し、今まで自分の知らないところで何人ノッカーに殺されたのかを問います。
その数、１万３千３６人。
その膨大な死者の数に青ざめ呼吸を乱すフシ。
もし次ノッカーが来て目の前で誰かが死んだら、こんなこともうやめてやる―
頭を抱え込み打ちひしがれるフシの元にボンシェンが訪れます。
そして唐突にフシに問いかけます。
なぜ不死身で色んな物に変化できておかしいのか。なぜ多くを持っていてなぜ特別なのか。
「それはあんたが周りの人に分け与えられるからだ」
ボンシェンは自分がフシの古い友人ならそう言ってると話します。フシはそんなボンシェンに何が分かると言い返しますが、全てお見通しだと返すボンシェン。それには理由がありました。
国王である父、そして母、弟のトルタと妹のポコア。
ボンシェンことボンは、この一家の中で未来の王として大切に育てられていました。
中でも一番仲が良かったのは寝かしつけ役の女性です。名前は知りませんでしたが、毎晩不死身の少年の話をよくしてくれていました。
2番目に仲が良かったのはキッチンの住人であるフェン。3番目に仲が良かったのは片腕のニクソン。
しかしこの三人は他の人には見えない存在でした。
ボンには一番仲良くなりたい人がいました。それは週に3日、城にやって来るショートカットの女の子です。女の子はいつも刺繍を縫っていました。
しかしボンが目を離した隙にいなくなってしまいます。
見えないものが見えてしまうボンを心配した彼の母は、その夜ボンをベッドに括りつけて悪魔払いをします。
夜中にボンが目を覚ますと、ベッドの上に刺繍が縫われたハンカチが置いてありました。あの女の子が置いていったようです。
まだ名前も聞いていないのにと残念がるボンの元へ、一番仲が良かった寝かしつけ役の女性も現れます。どうやらその女性も城を出て行くそうです。
「私はフシの所に帰るとするよ あんただったらまたいつか会えるかもね」
そんな女性の言葉に不死身の話は作り話ではなかったのかと問いかけるボン。女性は本当さと返します。
大きな鳥が空を飛んでいる。その下にフシがいる。そして誰よりも大きな影を後ろにつけていると話す女性。
それから15年。
ボンの子供の頃の記憶が曖昧になりかけていた頃、ある事件が起きました。
自分の父である王が、次期国王を自分ではなく弟のトルタに任命しようとしてることが発覚しました。
ボンがお小遣いを妹とのお揃いの洋服を仕立てたり、母の馬のヘアアクセを変えたりするのに使っている間、弟のトルタはそのお金を孤児院に寄付したり、病院の古い床を直すのに使っていました。
このままでは自分は王になれない。そう考えたボンは柱に貼られていたフシの手配書を見つけます。
"こいつを捕まえれば王として認められるかも"
そう考えたボンは城を飛び出し、フシを探す旅に出ます。
そこから1年。
鳥が街の上を飛んでいるのを発見したボン。ふと人の往来を見ていると大きな影が見えてきました。
その影の前に歩いていたのはパロナの姿をしたフシでした。
「やぁ 来てくれたんだね」
ボンが目線をあげると、そこには昔の寝かしつ役の女性、トナリの姿が。その肩にはリガードもいます。
そしてこちらを振り向くマーチ、フシと並んで歩くグーグー。後ろにはオニグマもいたのでした。
ここまでの感想
"視える"王子、ボン
また変な敵キャラ？が出てきました。ボン様？ビジュアルがなかなかやばいけど、重要キャラなのだろうか。とか思ってたらこの王子、死んだ人が視えるみたいですね。フシの周りにいるマーチアやグーグーの姿も視えてますね！フシに教えてあげるのでしょうか？それとも・・・？
そしてトナリがこの王子の元へ滞在してたとは。ただ幽霊が見えるから訪れたんじゃなくて、何か理由があってこの王子の元へ来てたのでしょうか？王子にフシの仲間になってほしいのかな？
さいごに
７巻ではピオランの死後、フシは４０年もの間ひとりで生きていたことが発覚しました。それはこれ以上、誰かが死ぬ姿を見たくなかったから。しかしその後、トナリやサンデルと再会してフシの気持ちは変わっていきます。
カハク率いる守護団と共に行動することになったフシは、ある日ウラリス国の王子"ボン"に捕らえられてしまいます。
捕らえられたフシはどうなってしまうのか？ボンはフシに"周りの古い友人達"の存在を教えるのか？
８巻も必見です！
不滅のあなたへ８巻
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『不滅のあなたへ』8巻【ネタバレ有】人を〇〇〇らせる力があることが発覚したフシは異端認定され・・・
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