おすすめ本の紹介

冷静で合理的な判断ができる確率は50%?DaiGo『後悔しない超選択術』の感想・レビュー

2021年9月6日 2021年11月19日

「後悔しない超選択術」感想レビュー

1日の中で何をやるか、何を食べるか、何を着るかなど、自分の頭で考えて選択することってとても多いですよね。

自分で選択するって意外に頭が疲れると思いませんか?

ミナ
ミナ

もし選択肢を減らしてパパッとすぐに選べるようになれたら、時間も効率よく使えるし、頭の疲労感もなくなるのかなあ?

そんなことを考えていたときに、こちらの本に出会いました。

ということで今回は、メンタリストDaiGoさん著「後悔しない超選択術」を感想を交えてご紹介していきます!

こんな人にオススメ!


・優柔不断で悩んでいる人
・自分が選んだ選択で後悔が多い人
・最適な選択肢を選べるようになりたい人



Audibleで「後悔しない超選択術」が無料で聴ける!

今回ご紹介する「後悔しない超選択術」はAudibleで無料で聴けちゃいます!
(Kindle Unlimitedでも無料で読めるよ!)

Audibleは、本をゆっくり読む時間がなかなか取れない人にオススメ!

通勤中や家事の最中など、いつでも好きなときに聴けます。

気になる方はまず30日間無料で試してみてはいかがでしょうか?

30日間無料で聴いてみる!

「後悔しない超選択術」ってどんな本?

みなさんは自分は1日に何回の選択をしていると思いますか?

20回?30回?

正解はなんと、70回・・・!!

人は1日に約70回も、人生を左右する選択をしていると言われています。

何かを選ぶときに「これだ!」と思ったものを選んでると思いますが、研究者によるとすべての人に当てはまる正しい選択ってのは存在しないそうです。

じゃあ何を選べばいいのでしょうか?

それは自分が「後悔しない選択」を選ぶこと。

よく自分で何かを選んだ後、すぐに後悔することってないですか?

「この洋服じゃなくてあの洋服にすればよかった~」とか「早起きすればよかった~」とか「お菓子食べなきゃよかった~」とか。

ミナ
ミナ

私はよくあります笑

そんな後悔だらけの選択から後悔しない選択をするようになるには、状況を踏まえた冷静な判断が必要になります。

未来に何が起きるか誰もわからない以上、選択に正解はありません。でも「ベストな選択」ではなくとも「ベターな選択」はできるはず

本書ではそんな後悔しない選択のための準備や習慣、気を付けるべきバイアス、すぐに試せるトレーニングの方法などが盛りだくさん!

早速みていきましょー!



「後悔しない超選択術」の感想レビュー

「後悔しない超選択術」感想レビュー

ここでは、後悔しない選択をするための準備と習慣について、いくつかピックアップして紹介していきます。

「後悔しない選択」をするための準備

人は衝動にあらがえない生き物と心に刻む

日常生活の中で、いつも自分が正しい選択をできてると思いますか?

実はほとんどの人ができていません!

実は人間が衝動や誘惑に抗って、冷静かつ合理的な判断ができる確率は50%だと言われています(衝撃!!笑)

なので大前提として「自分は衝動や誘惑に負けてしまう」ということを受け入れなければなりません。そして、あらかじめ対策を打つことが必要となってくるのです。

プリコミットメント

起こりえる障害を想定し、その対処法を立てておく方法のこと。

例えば、「仕事で必要な資格を取得する」という目標があったとします。そのために、合格までは夕食後に毎日試験勉強をすることを決意します。

しかし夕食後に面白いテレビがやっていて、結局勉強せずにテレビを見てしまう。

よくある失敗のパターンですよね。

その場合、

受け入れる衝動→勉強を中断してテレビを見てしまう
回避する選択→テレビ番組を録画して試験後に見る

こんな感じで、自分が負けてしまいそうな衝動や誘惑を予測して、シチュエーションごとに対応できるように自分の中でルールを決めておきます。

そうすることで、後悔しない選択に近づけるのです。

受け入れる衝動と回避する選択

以前ご紹介した本の「行動経済学入門」にもありましたが、人は計画を立てたところでその半分しか遂行できないそうです爆

「行動経済学入門」感想レビュー
お金と心の不思議な関係とは?ハワード・S・ダンフォード『行動経済学入門』の感想・レビュー

続きを見る

なので計画を計画のまま実行するためには、このプリコミットメントがかなり重要になってくるんですよね。

ミナ
ミナ

何せ日常には至るところに誘惑が転がってるので・・・

私もよくご飯を食べた後、すぐに読書したりブログ作成に取り掛かればいいのにスマホゲームやっちゃうんですよね~。

この場合の受け入れる衝動としては「ご飯を食べた後にスマホゲームをやってしまう」で、回避する選択としては「ご飯前に読書する、ブログを作成する」とかかな?


自分の時間感覚を過信しない

人は何かに取り組むとき、それにかかる時間や労力を少なめに見積もってしまう傾向があるそうです。

ミナ
ミナ

身に覚えありすぎるぅ(^O^)

この計画錯誤から脱するための方法は以下の4つ!

①自分がどのくらいの時間でその作業を終えることができるか、自分をよく知る人に予測してもらう。
②自分ではない別の人が同じ作業をした場合、どのくらいで終えられるかを予測する。
③過去のデータに基づいて予測する。
④最悪の場合を想定して予測する。

私はブログを書くときに③の過去のデータに基づいて予測する方法をよくとっています。

というのもブログを書き始めてもうすぐ1年が経つのですが、最初の頃は「2日で1記事仕上げる!」とか目標を立ててたんですが、まあ無理だったんですねw

どう考えても自分のペースでは難しいってことや、じゃあ実際に書き出すまでどのくらいの下調べやリサーチが必要だとか、わかってなかったんですよね。

でも数ヶ月もすると、

ミナ
ミナ

自分が1日にブログ作成に集中できる時間はこれくらい。だから1記事を仕上げるにはこのくらいの日数がかかる!

というふうに、過去の数ヶ月の経験から予測できるようになってきました。

てな感じでだいたい1か月以上とか何かを続ければ、自分のキャパとかペースが把握できます。

何かを続けてはいるものの「いつも計画通りにいかない」って人には、過去の経験(データ)から予測する方法はオススメです!


未来の自分を想像してみる

何かを選択するときに「この選択は未来の自分にどんな影響与えるだろう?」と考えてみましょう。

10-10-10(テン・テン・テン)

10分後、10ヵ月後、10年後など未来を想像することで、合理的な選択に導く方法。自分のあるべき姿がクリアになる。

この「10-10-10」は、自分の頭の中にある感情や衝動と選択を切り離すテクニックです。

この選択をしたら10分後に自分がどう変わるのか。
この決断をしたら10ヵ月後に後悔しないかどうか。
この道に進んだら10年後に自分は幸せになっているか。

人は人生を左右するような重要な選択をする時も、衝動や欲求、目先の利益などに影響を受けてしまうそう。

だからこそ短期、中期、長期の3つの未来の視点から選択肢を見極めることが大事!

10時間後、10日後、10年後、自分がした選択で未来がどのように変わるのか一旦立ち止まって考えることで、冷静にもなれますし、合理的な選択をするのに効果ありそうですよね。

私は毎日、自分自身が行った選択をその後すぐに後悔することが結構多いんですよね~。

ミナ
ミナ

痩せたいのにお菓子に手が伸びてしまうこととか、ちょっと疲れてるだけで今日は運動いいやって怠けてしまうこととか・・・笑

なので選択する前に、「この選択によって未来が良い方向に向かうのか」と一旦考えることを意識していこうと思います。


プランやコストを明確化する

ここではプランについて説明していきます。

人の脳は漠然としたプランのままでは、新しい習慣を実現する選択をし続けることができないそうです。

例えば、

体動かしたいけど何から始めればいいんだっけ? →とりあえずのんびりしよっかなー

など、漠然なプランのままだと楽な選択肢へ流されてしまいます。

それを回避するためには、明確なプランを書き出すことが有効的!

例えば「朝に本を1冊読む」と決めたら、

①起きたらまっすぐステッパーに乗っかる
②ステッパーを踏みながら本を開く
③ 25分間ステッパーを踏み続けて本を読み続ける


※ステッパー=運動器具のこと

このプランは実際に本書の筆者であるDaiGoさんが行っていたもので、このプランを毎日繰り返すことで「朝に本を1冊読む」ことが習慣化したそう!

細かく具体的にすればするほど、明確にすればするほど、脳はその選択を取りやすくなります。なぜなら明確ではないプランは、他の選択肢を選ぶ余地を与えてしまうから。

習慣化しようとしながら上手くいかないのは怠けているからではなく、明確さを欠いているから。よって、脳がとるべき選択肢を絞り込めないだけなのです。

習慣化できないのは自分の怠け癖のせいではなく、習慣にしたい目標への道筋に明確さに欠けるから。

そう言ってもらえると、習慣化することに苦しんでいる人は救われた気がしますよね。

ミナ
ミナ

自分のせいじゃなかったんだって!

ちなみに「ここまで細かく書かなきゃいけないの?」ってくらい明確化したプランを立てておけば、毎日実行しやすいそうです。

ここまで4つの「後悔しない選択」をするための準備をご紹介してきましたが、本書には他にも準備の方法が載ってるのでぜひ読んでみてください!

Audibleで無料で聴く

「後悔しない選択」をするための習慣

複数のサンプル(判断材料)を用意する

複数の判断材料を用意する習慣を身に着けておくことで、思い込みによる弊害を防げます。

例えば、結婚詐欺師や悪徳営業マンは第一印象の良さから、たくさんの人が騙されて被害に遭われていますよね。

また、泊まった旅館の第一印象がよかったから、その後に出てきた料理がそこそこだと感じても口コミに星5つの評価をつけてしまうこともよくあると思います。

プラスの評価とマイナスの評価のどちらにしろ、人は相手の第一印象にこだわり、「この人は○○だ」「これはこうだ」という人物評や選択肢を固めてしまうのです。

そのため、第一印象に惑わされず冷静な判断ができるようになるために、いろんなサンプル(判断材料)を用意しておくことが重要になってきます。

・自分の意見と対立する意見を集める
・自分自身を他人に置き換える
・2冊ほど文献を読む(科学的な分析を参考に)

など、後悔したと感じる回数を減らすためには、複数のサンプルを用意する習慣を身に付けることが効果的です。

ミナ
ミナ

私は読む本を見つけるときに、失敗したくないから大抵他人の口コミを見てから決めるんですけど、その口コミが必ずしも信用できるとは限らないってのも、この初頭効果や確証バイアスの落とし穴ですよね( ;∀;)

私が今まで「これはこの人があまり良くない本だと言ってるから読むのをやめよう」と選択した本が、もしかすると自分にとっては良書だったりしたかもしれません。

逆に口コミや評判が良くて気になって買った本が、自分は面白さを感じられなかったなども過去にありました。

何事も対局する意見や考えを集めて判断するって大事ですね~!


難しい選択は午前中に行う

多すぎる選択肢は人間から物事を判断する力を奪い、選択できない状態にさせてしまいます。

選択肢が多すぎると「また今度でいっか」と先延ばしにすることが多いと思いますが、実は脳はそのことを忘れてません。

「いつかは選択しなくちゃいけない」と思いながら別のことを考えるので、脳は疲労してさらに判断する力を失ってしまうのです。

そんな選択疲れを回避するテクニックが以下の3つ。

選択疲れの回避テクニック①

起きたらすぐに1日のプランを作る

脳科学の研究によると、脳は朝起きてからの約2時間が最もクリアな状態だそう。

そのタイミングであらかじめ計画を作っておけば、それに従って行動するのでその都度訪れる選択に迷って疲れることがなくなるというわけです。

選択疲れの回避テクニック②

自分の中でルールを作る

例えば朝食はパンとコーヒー、15時には紅茶などあらかじめ選択を絞っておくことで、いちいちその度に選択することがなくなり、脳の疲労が少なくなります。

選択疲れの回避テクニック③

ものを増やさない

例えばペンを1本しか持ち歩かなければ、使う度に「どれ使おうかな」と選択に疲れることがありません。

ミナ
ミナ

確かに選択できるものがたくさんあるって一見すると幸せなことのように思えますが、実際には多すぎる選択肢って、それを一つ一つ決めていく過程で疲れていっちゃいますよね~。

例えばスーパーで胡椒を買うとして、調味料コーナーに胡椒が100種類くらい並んでいたら、多分私買うの諦めて帰っちゃうと思います笑

スーパーはあらかじめ数種類に絞って陳列しておくことで、客が選ぶという行為によって疲れることなくスムーズに買えるようにしてるんですね。


不安への対策をする

日常で感じてる不安をそのままにしていると、選択を先延ばしにして行動を起こす回数も減っていってしまいます。

ネガティブバイアス

「やってみてもどうせうまくいかない」、「以前も失敗した」などといった否定的な思い込みにとらわれること。

このネガティブバイアスを放置したままにするのは絶対にNG!

まずはネガティブバイアスの存在を意識して認知しましょう。

その上で自分が今感じている不安が、本当に意識を向ける必要のあるほどの危機(命に関わる、人としての信用に関わる)なのか、一旦冷静になって考えてみることが大事です。

具体的な不安への対策は以下の2つ。

不安への対策①

呼吸法や瞑想によるメンタルトレーニング

ここでは本書でオススメされている「タクティカル・ブリージング」という呼吸法を紹介します。

①口を閉じて鼻から4秒かけて息を吸う
②4秒息を止める
③4秒かけて口から息を吐きだす
④4秒息を止める

これを気持ちが落ち着くまで繰り返します。

実際にアメリカ軍にて使われている呼吸法で、脈拍の安定やストレスの解消などの効果が認められているそうです。

不安への対策②

解釈を変えて不安をエネルギーに変える方法

ここでは「リフレーミング」という考え方を紹介します。

リフレーミングとは、視点を変えることで前向きな要素を見いだす考え方のことです。

例えば不安を感じたら「興奮してきた!」と叫んだり、仕事や勉強などで時間がなくて焦っているときに「自分はワクワクしているだけだ」と声に出して言ってみます。

すると不安を「興奮」として捉えることができ、心理的な負担が軽くなるそうです。

不安を興奮として捉える女性

少々強引ですが、ポジティブの方向にリフレーミングすることで不安な気持ちから回避することができます。

ミナ
ミナ

私もよく小さいことで不安を感じることが多いのですが、気づくと呼吸が浅くなっているので深呼吸するように心がけてます。

あとは「この不安は本当に今自分が感じなければいけない不安なのか?」と考えてみたり。

1社目でうまくいかない日々が続いて悩んでいるとき、母が「誰も死んでないからオッケーって考えてみたら?」とアドバイスしてくれたのですが、そこから不安の捉え方が変わりました。

今でも何か不安を感じたら「命に関わることなのか?」と一旦冷静になって考えています。


おわりに

おわりに

いかがでしたか?

普段自分が何気なく行っている選択の積み重ねが、自分の未来を作るんだと思うと馬鹿にはできないですよね!

本書では他にも、

・5つの意思決定スタイル
・完璧主義と完了主義
・選択力を鈍らせる5つのバイアス
・バイアスの回避方法
・感情知性を高める
・1日再構成法で幸福な選択を見極める
・トーナメント方式で脳の負担を減らす
・コアバリューノートで何が大事か確認する

など、後悔しない選択をするための方法がたくさん載ってます!

特に4章と5章では実際にすぐにでも始められるトレーニングがいくつも載っているので、ぜひ読んで試してみてはいかがでしょうか?

Kindle Unlimitedで無料で読む

Audibleの30日間無料体験では、2冊のオーディオブックPodcastが聴き放題

プロのナレーターや声優が読んでくれるのも魅力的!

1アカウント申し込めば、家族や友達とも共有できちゃいます。(最高9台まで※)

30日間無料で聴いてみる!



※アンドロイド端で3台、iOS 端末で3台、Windows10 系端末で3台の合計9台まで。

こちらもCHECK

「行動経済学入門」感想レビュー
お金と心の不思議な関係とは?ハワード・S・ダンフォード『行動経済学入門』の感想・レビュー

続きを見る

「習慣が10割」感想レビュー
どんな習慣を身につけるかで人生が決まる?吉井雅之『習慣が10割」の感想・レビュー

「図解 眠れなくなるほど面白い 社会心理学」感想レビュー
人間の心の本質を探る!『図解 眠れなくなるほど面白い 社会心理学』の感想・レビュー


-おすすめ本の紹介
-

Copyright© MINACHAYA , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.