『約束のネバーランド』13巻【ネタバレ有】ユウゴとルーカスはどうなる？ミネルヴァからの連絡の内容とは？

ユウゴとルーカスと別れたエマ達。２人を心配するも、森へと歩みを進める。

一方、シェルターの内部へと戻ったユウゴとルーカスは、ここに来たばかりの時を思い出す。

思えば全部元凶はラートリー家。ミネルヴァ殺し、密猟場、家族であったダイナ達の仇ーやっとブっとばせる。

シェルターで死ぬなら悪くない、だが死ぬのは奴らだ。そう息巻く２人は奥へと進んで行く。

無線機で地上班とモニター室に呼びかけえるアンドリュー。しかし両者とも応答がない。状況を確認するためモニター室へと急ぐ隊員。ドアを開けるとそこには誰もいないようだ。

誰もいないことを伝える隊員の後ろで、ドアが音を立てて閉まる。ドアの裏にはユウゴの姿がー

「よォ　諸君　聞こえるか」

床で息絶えている隊員の無線機を使い既に３人始末したことを伝えるユウゴは、返り討ちにしてやると告げ無線機を切る。

シェルター内に何人か囮がいることに気づいたアンドリュー。無線機の周波数を変えるよう伝えると、一人も討ち漏らさず隊員全員で対処するよう指示を下す。


敵はあと５人、さぁ来いー

“僕はここだ！！”

南廊下で銃を連射し、居場所を知らせるルーカス。

恐らくこれは罠、自分達の到着を待つようアンドリューは指示を出す。”了解” そう返答し非常路で待機する隊員の後ろには、銃を構えるユウゴの姿が。

ーあと4人。

アンドリューに見つかったユウゴは非常路を走り抜け、南廊下にてルーカスと合流。敵の攻撃をかいくぐり廊下を走る２人は、昔ハウスで一緒に鬼ごっこをしていたこと、そして真実に気づき逃げようと決めた時を思い出していた。

前方には敵の姿が。既に回り込まれていたようだ。容赦なく頭を撃ち抜くユウゴ。

１３年、鬼を相手に一人で生きてきた。そして全てを失い、思いがけずもう一度手に入れた。そう何度も奪われてたまるかー

銃を構えたユウゴはアンドリューへ連射。ユーゴへ先に行くよう伝える。


この動きに銃の腕、本当に農園育ちなのかと疑問に思うアンドリュー。子供でもない。そしてＧＦ(グレイス＝フィールド)でもなければＧＰ(ゴールディ・ポンド)でもない。まさかー

“15年前のＧＢ(グローリー＝ベル)脱走者がまだ生き残っていた？”

しかしたったの２人。しかも１人は片腕で足を引きずっている。手の内が判り追いつめてやると息巻くアンドリューは隊員に指示を出す。


地下路を走るユウゴとルーカスの前には敵の姿が２人。前後から囲まれている状況だ。

「突破する」

ユウゴのその言葉を合図に銃を構える２人。前方をユウゴが後方をルーカスが狙撃していく。

その隙に手榴弾を地下路へ投げ込むアンドリュー。気づいたルーカスは銃を捨て、ユウゴの上に覆い被さるようにして守る。

砂ぼこりが舞う中、隊員の１人が近づく。ユウゴとルーカスは、爆発で落ちてきた岩の下敷きになっていた。

確実に殺せと指示を出すアンドリュー。隊員が銃をユウゴの頭へ突きつけた瞬間、銃を握った右手を出し隊員の頭を撃ち抜くユウゴ。

ルーカスに肩を貸しながら走って逃げる。追ってくる敵に銃で応戦するも弾切れ。銃を捨てたユウゴは、瀕死状態のルーカスにしっかりしろと声をかける。

内臓のどこかが潰れ、足ももう動かない。自分を置いて行けと言うルーカスに、バカ言えと返すユウゴ。

15年前、狩場にルーカスを置いて逃げて、どれだけ後悔し自分を呪ったと思っているのか。ルーカス一人死なす気も自分一人生き残る気もない。

「生きるにも死ぬにも　俺達は最期まで一緒だ」

笑顔でそう告げるユウゴ。

残る敵はあと２人。ルーカスから銃を受け取ったユウゴ。ルーカスに肩を貸しながら応戦し、前へと走って行く。あの部屋まで辿り着けばー

武器庫に辿り着き倒れる２人。ルーカスに声をかけるユウゴだったが返答がない。

追ってきたアンドリューは、ユウゴを馬鹿だと罵る。ルーカスを置いて一人で逃げていれば、ここにある武器を手に取りまだ自分達に対抗できたかもしれない。

極めて愚かな判断ミスだと吐き捨てるアンドリューに、馬鹿はお前らだと返すユウゴ。

エマ達は今に世界を変える。それは自分達を殺しても変わらない。

「今だ　ルーカス」

倒れていたルーカスが銃を構える。

「お前達もここで死ぬんだ」

気づくと部屋の中は、可燃ガスで充満していた。アンドリュー達が来る前にガスボンベの口を開けていたのだ。

ルーカスが引き金を引く。微笑むユウゴ。

“エマ　レイ　みんな・・・頑張れよ”

大きな爆発音と共ににシェルターは崩れ落ちていくー



森へと到着した子供達。木の根の間から地下壕へと降りて行く。

今日からここが住み家になる。今は休むようみんなに伝えるレイ。


みんなが寝静まったあと、一人考えを巡らすエマ。クリスが撃たれ、２人も死んだ。もうじき朝だがユウゴとルーカスは無事なのか。

全部自分のせいだ。あれが最善だと思ったけど実際はどうなのか。あれ以外にも選択はあったか。

“怖い”


自分のことを責めるエマの前に現れたのはユウゴだった。

自分を責めるエマに、お前のせいじゃないと話すユウゴ。

“その判断は正しいか？”かつて自分がエマへ言った言葉を、”あれちげーわ”と否定する。

正しい判断を下すことは大切だが、決してそれだけが全てではない。判断が合ってたかなんてその時には誰も分からない。大切なのは判断の後。下した判断を正解にする努力が大切だと説くユウゴ。

「自分の判断を信じろエマ　そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め」

お前ならお前達なら、世界を変えられる。そう話すユウゴに、何故そんな話をするのか問うエマ。

ユウゴも一緒にいれるんでしょ？一緒に世界を変えるんでしょ？そんなエマの言葉にごめんなと謝るユウゴ。

エマは気づく。これが夢なのだと。そしてユウゴは、ユウゴ達はもうー

ー2046年1月

ユウゴは今日も狩りを終え、独りでシェルターの中へと戻って行く。


年が明けた、これで何年だ。何も変わらない毎日。怖い苦しい何も考えたくない。

誰もいないテーブルを眺め、自分がみんなを死なせたと責めるユウゴ。自分は何故生きているのかー

“生きてユウゴ”

仲間の声を思い出し、生きなきゃと自分に言い聞かせるも、銃を頭に突きつけるユウゴ。

“もう許してくれ　頼む許してくれ　俺もそっちにー”

引き金を引こうとした瞬間、開くはずのないシェルターが開いた音が聞こえる。モニターを見るユウゴ。シェルターに入って来たのはエマ達だったー


あの日、俺は死にそびれた。でもあの時死んでいなかったからお前らと会えた、ルーカスにも。仇を斃(たお)し密猟場を壊し、希望が見えた。この一年半楽しかったと振り返るユウゴ。

生きてて良かった。

死にたくない。人間の世界も見たかった。あいつらの成長も。未練なんて山ほどあるけど、あいつらを守れるなら笑って死ねる。

“望む未来を叶えろ　頑張れよ　エマ”


夢だと気づいたエマが急いで外へと出ると、シェルターの付近から大きな爆発音が。
崩れ落ちるエマ。

“ユウゴ　ユウゴ”

ユウゴは自分を呼ぶ声で起きる。どうやらルーカスのようだ。

「見ろよ　ユウゴ」

ルーカスの言葉に前を見上げるユウゴ。そこには１３年前に死んでいった仲間達の姿があった。

走って駆け寄るユウゴを抱きしめるダイナ。

「ありがとう　がんばったね　ユウゴ」

煙を見つめるエマ。

その日、夜になっても２人は帰って来なかったー


ユウゴとルーカス、２人の帰りが遅いことを心配する子供達。ジリアンが２人を探しに行こうと主張するも、だめだと言うレイ。

敵を倒したけど動けずにいるとかだったら、今探しに行けば助けられるかもしれない。引き下がらないジリアンに、敵が２人を倒して自分達を探しているだけかもしれないと返すレイ。

「そうなればユウゴもルーカスも無駄死にだ！！」

子供達の表情を見て、自分の放った言葉に気づくレイ。オリバーが仲裁に入る。

みんなが不安に思っていたが、待つしかなかった。

今何ができるか、すべきことは何か。それは態勢を立て直すこと。エマはみんなにまずは食事をとろうと声をかける。


エマにメモを渡すオリバー。シェルターを発つ時にルーカスから渡されたそうだ。実は襲撃の直前、隠し部屋で支援者からの連絡を受けていたルーカス。メモにはその内容が書かれていた。

“私の名はウィリアム・ミネルヴァ　私は反旗を翻す　再び諸君に人間の世を　”ネバーランド”を終わらせる　私が新たに”約束”しよう”

“まずは農園を出て以下の場所へ　私は君を　君達を待つ”


ミネルヴァが生きていたことに驚くエマ。かつ、以前聞いた録音と感じが違っていることに気づく。

生きていて考えが変わったか、全くの別人か。どちらにしろ敵ではなさそうだ。味方ならこのミネルヴァと手を組んでおくのも一手かもしれないと言うオリバー。

自分達はこれから何が何でも仲間を守らなければならない。自分達だけで。ルーカス達の分まで。２人は強く決心する。


一方、地下壕を走る何人かの子供達。アリシアとドミニクの案内で、何人かで地上へと出て行く。

シェルターには入れなくても、近くまで偵察することはできるかもしれない。子供達はユウゴとルーカスを放っておけなかったのだ。

森を駆ける子供達。その様子を木の陰から見つめる人物がいた。アンドリューだ。


ドミニクとアリシア達がいないことに気づいた子供達。荷物や武器までないようだ。

連れ戻すため地上へと出たエマ達は、銃声に気づく。急いで音がした方へと近づくと、そこにはドミニクの姿が。

無事かと尋ねる子供に、逃げるよう叫ぶドミニク。その瞬間、子供の頭へ弾丸が命中。

エマ達も駆けつけるが、今度はドミニクの足に銃弾が撃ち込まれる。

「いたァ　みつけたみつけたぞ　食用児ィィィッ・・・」

木の陰から現れたのは、アリシアを人質にとったアンドリューだった。

左半身に重傷を負っているアンドリュー。左目は飛び出し、鼻から口にかけては皮膚が剥がれ、骨が剥き出しになっていた。

その姿に驚く子供達。そして敵がここにいるということは、ユウゴとルーカスはもうー


跪けと怒鳴るアンドリュー。子供達は武器を捨て、両手を上げた状態で跪く。

“時間を稼ぐ　奴を頼む”

木の陰に隠れているオリバーとザックに目で合図を送るレイ。

２人はバレないように距離を縮めていくも、気づいたアンドリューはザックへ発砲。怒りが頂点に達したアンドリューは、足を撃たれ動けないドミニクを踏みつけにする。

その隙に銃を拾い上げた子供達。しかし君には撃てないと言われ、動きが止まってしまうエマ。フィルに会ってエマのことを色々と訊いたと言うのだ。

家族思いで優しい。揃いも揃って愚かしいほどに。アリシアとドミニクと一緒にいた３人は自分を撃てなかった。撃つのをためらったから簡単に殺せた。

そしてユウゴとルーカスも死んだと告げるアンドリューは狂ったように笑い出す。再び銃を構えるエマに撃てないよと言うアンドリュー。

次の瞬間、アンドリューは狙撃される。オリバーだ。

ルーカスとユウゴを思い出すオリバー。

“俺達をナメるなよ！！”

その隙にアリシアを助けるザック。エマはドミニクの元へと走るが間に合わない。

ドミニクを踏み殺そうとするアンドリューを銃で狙うレイ。しかしその必要はなかった。

暗闇から突如現れたのは野生の鬼。

アンドリューは鬼に食べられ、その隙にエマがドミニクを助ける。



ー地下壕へと戻ったエマ達。

仲間が３人死んだこと、そしてユウゴとルーカスも自分達を守って死んでいったことを全員に伝える。

２人はもういないー

その事実に耐えられなくなって泣き始めるジリアン。つられるように全員が泣き始める。


一方、外で何かを見つけたレイは矢で射ち落とす。フクロウの姿をしているが、よく見るとカメラであった。

なぜこの場所がアンドリューにバレたのか。なぜ敵がシェルターまで監視カメラの死角を縫って来れたのか。それはこのフクロウが尾行していたからだ。

この地下壕も捨てなければならない。あてもなくさまようのか、そう心配する子供達に、ルーカスから受け取ったメモについて伝えるオリバー。

味方がいる。ミネルヴァさんも生きてるかもしれない。でもまた長い旅が始まる。自分達に安息の生活はないのか、そう嘆く子供達にないよと返すエマ。

「だからそれを手に入れるために私達は戦っているんだ！」

自分達にならできる。ユウゴ達の分まで。そのためにも行こう。そう言ってエマは子供達を鼓舞するのだった。

ー2047年10月

あるプラントに侵入者が現れる。

廊下には既に息絶えた鬼達の姿、そしてその廊下を闊歩する人間の姿が。

スキンヘッドの男、紙袋を頭に被った男、バットを片手に持った女、つなぎを着た男の計４人だ。

彼らはそのまま奥の部屋へ向かうと、そこにはマントを来た男が待っていた。逆光で顔は見えない。４人がその部屋を見渡すと、装置につながれ手足を拘束された大勢の子供達が座っていた。

ここは量産農園。外見は一見綺麗な建物だが、中は劣悪な最底辺の農園だった。

「おいで」

君達を助けに来た。マントの男は手枷を外した子供に声をかけるも、言葉を話せなければ自分達で動くことすら出来ないようだ。しかし涙を流す子供。男はそんな子供に同情し、優しく抱きしめる。

装置を外したら子供達は生きられない。かわいそうだが連れて帰ることも難しかった。せめてもと、全員の手足の枷を外していく。

「次に生まれてきた時には　人間として生を全うできますように」

そう呟き装置の電源を落とすマントの男は、農園を焼き尽くすよう全員に指示を下す。


燃え上がる農園をあとに帰路へとつく５人。本拠地に戻ると、そこには大勢の子供達の姿があった。

農園を破壊し、全食用児を解放し、ネバーランドを終わらせる。

「私はきみたち(食用児)の楽園をつくろう」

子供達の前で宣言するマントの男。子供達は歓喜の声を上げ、男の名を連呼する。

“ミネルヴァ”とー



“再び諸君に人間の世を　まずは農園を出て以下の場所へ”

エマ達はその場所がどこなのか、ルーカスの残したメモを頼りに解読していた。

メモの最期には7.3.5、9.4.1など数字の羅列が。それはミネルヴァの神話の本、つまりペンのコードブックを使えば解るようになっていた。

コードブックを見ながら暗号を解いていくエマ。

“go to the jaw of lion(ライオンのあごへ行け)”

“ライオンのあご”、それはシェルターで見た地図にもあった地名だ。ここから西へ１０日歩いた先にある荒野、ミネルヴァが来いと言っているのはそこだと判ったエマ達。

地下壕に建てたお墓の前で、ユウゴやルーカス、死んでいった仲間たちに行ってきますと告げ、エマ達は次の目的地へと進み始める。



ー旅程3日目

思ってたよりも進まないことを心配するドンとギルダ。寺を探していた時は６人、今は５５人もの大所帯で行動している。年少者には恐らく今のペースでも速い。食べ物や寝る場所を探すのも６人の時とは勝手が違う。

そして何より緊張感による疲労。鬼だけでなくラートリー家にも警戒しなければならない。

家族をこれ以上失わないためにも、一秒たりとも休むものかと気を張るエマ。


食料を探す年長組の子供達。しかし採れたのはほんの僅かのみ。再び探してくると言うエマの様子を見て、自分達も一緒に行かせてと声をかける年少組。

毒がないか慎重にキノコを見極めるエマとドンの後ろでは、年少組がいつの間にか大量にキノコを採っていた。

その近くでは何かの足跡を探すイベット。どうやらサルのようだ。動物は食べ物のある場所を知っている。サルが食べる物なら人間も大抵は食べれると、ユウゴから教わっていたのだ。

サルの声を頼りに走っていき、無事に木の実を見つけた子供達。その後も効率よく食べ物を見つけていく。

キノコや木の実で山盛りになったお皿を見て驚くエマとドン。エマ達が旅をしていた約１年、子供達も成長していたのだ。


ー旅程8日目

予定していた１０日での到着は難しいが、全員無事で全員生きていた。

本当は不安もいっぱいだったと話すエマは、レイもでしょと声をかける。

シェルターを失って支援者を失って、ユウゴ達まで失って本当に大丈夫なのか。フィルも無事なのか。

考えれば考えるほど不安になって焦って、でも子供達に気づかされたと言うエマ。

それは、そんな時こそまず目の前のことからクリアしていくという事。不安になったって世界は何一つ変わらない。できることから一つずつ、それが道になっていく。

そんなエマの言葉を聞くレイだったが、何かの気配を感じ取る。鬼だ。

ドンを連れて走り出すエマとレイ。向かった先には野生の鬼の姿、そして鬼に囲まれている人間の姿があった。

何者なのか、何故ここにいるのかと驚く３人。でもまず助けなくてはと、弓を手に取り鬼の目へ矢を放つ。

矢が命中し、崩れ落ちる鬼達。その様子に驚く男２人。

レイは背後から銃を突きつけ、何者なのか、ここで何をしているかを問いただす。するといきなり振り返った一人の男が土下座をする。

「ありがとうございましたァッ！！」

その様子に驚くエマ達。

自分達をジンとハヤトと名乗る男達。ハヤトはエマの首元のナンバーを見て大きな声を上げる。

彼らはミネルヴァの命令で、グレイス＝フィールドの脱走者であるエマ達を探していたのだ。


子供達と合流し、傷の手当を受けるジンとハヤト。エマはミネルヴァについて尋ねる。

ミネルヴァはたった半年で既にいくつもの農園を潰し、何百もの食用児を救い出し束ねていると話すハヤト。自分達も救われたと言うハヤトが服をズラすと、そこにはアダムのマークと似たマークが刻印されていた。

放送は届いたかと尋ねるジン。あの後シェルターが襲われたと知ったミネルヴァが、ジンとハヤトを捜索に出したそうだ。子供達はそのままアジトへ案内してもらえることに。

アジトには食料や休む場所、薬や医療設備も揃っているそうだ。現在まで敵の襲撃も受けておらず、強い味方が守りを固めていると言う。

この世界にまだ味方がいたこと、そしてミネルヴァが生きていたことに安堵するエマ。あれから目を覚まさないクリスにも声をかけるが、異変に気づく。

呼吸が浅く脈も弱い、そして高熱を出していた。抗生物質はもう使い切っている。

ミネルヴァの元へは３日かかる。それまで、薬がある所まで今のクリスでは体がもたない。

どうすれば、焦るエマにまだ手はあると話すハヤト。それは農園だ。

この近くに農園がある。そこから薬を盗むのだ。

「さぁ手引きします　農園へ潜入しましょう」